◆女子プロゴルフツアー 報知新聞社特別協力 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日(9日、兵庫・花屋敷GCよかわC=6435ヤード、パー72)
初日が悪天候で中止となり、2日間36ホールで行われた全競技が終了。昨季年間女王の山下美夢有(みゆう、加賀電子)が、決勝ラウンドを単独首位で出て、4バーディー、ノーボギーの通算9アンダーで今季初勝利を手にした。
前半は1バーディーにとどまり、1打差単独2位発進の岩井千怜(ホンダ)に首位の座を奪われた。後半14番で岩井がボギーをたたいて並んだが、3位につけていた阿部未悠(ミネベアミツミ)が16番でこの日5つ目のバーディーを奪い、一時は8アンダーで3人が首位に並ぶ大混戦となった。山下は16番で岩井とともにバーディーを決めて一騎打ちとなったが、最後は昨季年間女王の意地で、難関の18番でパーをセーブ。ボギーを喫した岩井を1打差で振り切った。「ノーボギーでラウンドすることができたというのが、一番良かったです」と優勝会見では笑顔を輝かせた。ジュニアの頃にも優勝した経験を持つ慣れ親しんだコースでの優勝を「やっぱり優勝したい思いが他の試合よりもあった。地元・関西というのもあって、たくさんの方が応援に来てくれたのも本当に力になった。優勝して恩返ししたいなという気持ちはありました。『山下プロを目指します』と言ってくれるジュニアの子たちが増えるように私自身、もっともっと頑張りたいなという気持ちが強くなりました」と感慨深げに振り返った。