
18番、優勝を決めて喜ぶ岩井明愛(カメラ・岩田 大補)
◆女子プロゴルフツアー ▽KKT杯バンテリンレディス 最終日(16日、熊本・熊本空港CC=6523ヤード、パー72)
20歳の岩井明愛(あきえ)が、国内トップツアーで男女通じて史上初の双子Vを達成した。2バーディー、2ボギーの72で回り、通算7アンダーで1打差を逆転し、初優勝。妹は昨季2勝の千怜(ちさと、ともにホンダ)で今大会は14位だった。日本ツアーの姉妹での優勝は福嶋晃子、浩子と堀奈津佳、琴音に次ぎ3組目となった。
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会場で優勝を見届けた父・雄士さん(50)は、1打を振り切っての初優勝に「いつもの明愛ちゃんって感じかな。見てる方がドキドキだった」と振り返った。性格は「繊細。すぐ泣くし、心が優しい子」。母・恵美子さん(48)も千怜も明愛のことを「涙もろい」と声をそろえた。自宅でもドラマを見ながらよく泣いている。妹の初優勝時も、明愛の方が大泣きだった。前週、姉妹で映画「美しい彼」を見に行き、やはり涙を流した。
プロとして活躍するようになった昨季から、海外挑戦を視野に入れるようになった。「お金がないと2人で行けないから。全米女子オープン予選もエントリーしたくても、もし通ったら行くお金がないからエントリーしなかった。今年初めてエントリーした」と雄士さんは笑顔で明かした。今年の全米女子オープン(7月6~9日)は海沿いの美しい名門コース、ペブルビーチGL。初の海外メジャー切符獲得も、今季の目標の一つだ。(高木 恵)