プロ初V蝉川泰果の父・佳明さん ホッ「早く勝たせてやりたいと思っていた。うまいこといった」


18番、バンカーショットを放つ蝉川泰果

18番、バンカーショットを放つ蝉川泰果

◆男子プロゴルフツアー ▽関西オープン 最終日(16日、大阪・泉ヶ丘CC=7051ヤード、パー71)

 蝉川泰果(22)=フリー=が5バーディー、1ボギーの67で、通算17アンダーで逃げ切り、2位に4打差をつけ、プロ初優勝を果たした。アマ時代の2勝を含め、ツアー通算3勝目。前年大会(17位)は、最終日に崩れて悔し泣きしたが、地元・関西でうれし涙を流した。

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 蝉川が1歳時にプラスチック製のクラブを買い与え、ゴルフを始めるきっかけを作った父・佳明さん(62)は息子のプロ初勝利に「早く勝たせてやりたいと思っていた。うまいこといった」と胸をなで下ろした。

 大会最終日の黄色のシャツと白のパンツは、松山英樹らと同じ母校・東北福祉大ゴルフ部の伝統。“戦闘服”を身にまとったが、車中では「手汗がすごい」と緊張した様子だったという。「VISA(太平洋マスターズ)の時も『勝たらへんのちゃうか』と自信なくしたりとか…」と明かした。

 一方、私生活ではこんな一面もある。昨春、応援に駆けつけた知人らへのあいさつが取材やファンサービスでままならず、後日、自分から電話をかけてラウンドを一緒に回ったという。「ちゃんと頭が回るようになったな、感心する」と佳明さん。この日、多くのファンへの丁寧な対応も、気遣いを忘れない蝉川の人柄そのものだった。

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