◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第2日(21日、茨城・PGM石岡GC=7039ヤード、パー70)
14位で出た通算6勝の星野陸也(26)=興和=が、日本ツアー新記録となる16ラウンド連続60台をマークし、優勝争いに顔を出した。5バーディー、2ボギーの67。通算7アンダーで、首位に3打差8位で決勝ラウンドに進んだ。前日に続き66で回った金谷拓実(24)=Yogibo=が日本勢トップの5位。ルーカス・ハーバート(オーストラリア)ら3人が10アンダーで首位に並んだ。
両手で小さくガッツポーズを作り、星野はスコア提出所に消えた。「よっしゃー!」。今度は満面の笑みで、取材エリアに現れた。ツアー最長となる16ラウンド(R)連続60台を記録した。前日20日の第1Rで15R連続とし、石川遼とセルヒオ・ガルシア(スペイン)に並んでいたが、地元・茨城で単独の記録保持者となった。
昨年11月のダンロップフェニックス第3Rからコツコツと積み上げてきた記録を、意識しないはずがない。「途中1アンダーになったときはヒヤリとしたけど、なんとか伸ばせてよかった」と安堵(あんど)。後半、7番でピン右手前2メートル半のバーディーパットを沈めた。残り2ホールがボギーでも60台の“安全圏”に突入すると、喜びは自然とガッツポーズになって表れた。「出ちゃった。まだ2日目なのに」とはにかんだ。
この日のスタートは午前6時45分。昨夜は午後8時に床に就いたが、なかなか寝付けず。「早く寝ようと思っても、いろんなことを考えてしまった」。重圧を感じていた。朝3時半の起床を熟睡できずに迎えたが、「自分にプレッシャーをかけてプレーしていたので、集中できた」。ティーグラウンドに立つと頭がさえた。
会場と自宅は車で30分の近所で、同会場で開催された昨年10月の平和PGM選手権を制するなど、コースとの相性は抜群だ。「調子が悪くても60台で回ってきたことは次に生かせる。一つの記録として残せることはうれしいし、抜かれないように伸ばし続けたい」。記録更新と優勝争いで、茨城の週末を盛り上げる。(高木 恵)