山下美夢有、昨年女王きっかけ「印象いい」 メジャー昇格後2人目の大会連覇へ


プロアマ戦で同組選手のナイスプレーにガッツポーズ喜ぶ山下美夢有

プロアマ戦で同組選手のナイスプレーにガッツポーズ喜ぶ山下美夢有

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ プロアマ戦(3日、茨城GC西C=6780ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 女子プロゴルフツアーの国内メジャー初戦、ワールドレディスサロンパスカップは4日から4日間、茨城GC西C(6780ヤード、パー72)で行われる。昨季年間女王の山下美夢有(みゆう、21)=加賀電子=は3日、プロアマ戦で最終調整。メジャー昇格後では2人目となる大会連覇と、19年の畑岡奈紗(24)=アビームコンサルティング=に次ぐ、21歳278日の年少2位でのメジャー3勝目に挑む。

 昨年攻略した平坦な林間コースの感触を確かめるように、山下は明るい表情でプロアマ戦を回った。日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長(60)と同組で最終調整し「楽しくラウンドできたと思います」と声を弾ませた。

 昨季飛躍の原点となった大会だ。22年大会は直前に3戦連続で予選落ちした中、初日にコース記録の64をマーク。その勢いで、初日から首位を譲らない完全優勝で自身メジャー初制覇。その自信を胸に5勝を挙げ、最年少での年間女王に輝いた。「去年はこの試合で立て直した。印象もすごくいいので、まずは予選を通過して上位で戦えるように」と目を輝かせた。

 1年前も復調を支えてくれたコーチの父・勝臣(まさおみ)さん(48)が見守る中、プロアマ戦後もショットの調整に励んだ。「ショットの精度が今はあまり良くないので、しっかり修正して明日(4日)良い状態で臨めるように」と落ち着いた表情で語った。

 今季は4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンの1勝を含め、トップ3が2回。メルセデス・ランク3位で、2年連続女王へ開幕ダッシュに成功。だが、優勝後は「あまり自分らしいプレーができていない」。それでも「(信頼する父と)相談しながらやりたい。徐々に状態は良くなっているので、あとは思い切りプレーするだけ」と、前向きな言葉を並べた。

 昨年11月の最終戦、JLPGAツアー選手権リコー杯からのメジャー連勝となれば12人目の快挙。21歳278日の年少2位でのメジャー3勝目も懸かる。プレー同様に冷静な21歳は大会連覇への重圧を見せることなく「メジャーは特別だが、プレーに入ると『メジャーだから』とはならない」。最善の準備をして迎える春の大舞台へ「毎試合優勝を目指している。メジャーでも優勝したい」と強調した。(瀬川 楓花)

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