通算2勝の吉田優利が初メジャーVに王手、リ・ハナが2差追走も5打差に7人の大混戦 女子メジャー初戦第3日終了


2番ティーショットを放つ吉田優利(カメラ・今西  淳)

2番ティーショットを放つ吉田優利(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(6日、茨城GC西C=6780ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 夏日のムービングサタデーが終了した。この日も風が強く、ピン位置が左右に振られて難しいセッティングとなり、硬くて速い起伏の強いグリーンも相まって、アンダーパーで回った選手が3人のみ。例年よりもラフが深いこともあり、通算オーバーパーしかいない、大会史上に残るサバイバルの展開となった。

 4差の単独首位で出た通算2勝の吉田優利(エプソン)が1バーディー、5ボギーの76で回り、通算イーブンパーで初メジャー制覇に王手を掛けた。国内男子ツアー歴代最多94勝の尾崎将司の門下生であるリ・ハナ(韓国)は2バーディー、4ボギーの74で通算2オーバーの2位で追う。

 通算54度目の挑戦で、悲願のメジャー初制覇のかかる上田桃子(ZOZO)は72と耐えて4オーバーの3位へ浮上。18年大会覇者の申ジエ(韓国)も8番パー3でホールインワンを達成するなど、70で4オーバーの3位まで順位を上げた。

 リと同じくジャンボの愛弟子・佐久間朱莉(大東建託)が11差の29位で出て5バーディー、2ボギーでこの日のベストスコア69で、4オーバーの3位まで急浮上した。通算8勝で初メジャー制覇に挑む小祝さくら(ニトリ)も、4オーバーの3位につけている。

 ツアー初優勝を狙う金沢志奈(クレスコ)が5オーバーの7位。71で回ったメジャー2勝の鈴木愛(セールスフォース)、世界ランク56位のイ・ソミ(韓国)は6オーバーの8位。昨年の下部ツアー賞金女王・桜井心那(ニトリ)、初優勝を目指す桑木志帆(岡山御津CC)、世界ランク37位のキム・スジ(韓国)、ツアー1勝の森田遥(新英ホールディングス)が、7オーバーの10位に並んだ。

 2008年のメジャー昇格後、2人目となる大会連覇を狙う山下美夢有(加賀電子)は77で、8オーバーの14位へ後退した。21&22年韓国ツアー賞金女王の朴民智(パク・ミンジ、韓国)は77で、11オーバーの25位となった。

 この日1バーディー、6ボギーの77で回ったアマチュア・馬場咲希(代々木高3年)は12オーバーの33位。国内メジャー2勝の原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)も77とスコアを落とし、13オーバーの44位。通算5勝の西郷真央(島津製作所)は77で、14オーバーの49位となった。

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