諸見里しのぶさん、吉田優利の勝因は重圧のかかる3メートルパットを沈めた16番パー


6番ティーショットを放つ吉田優利(カメラ・今西  淳)

6番ティーショットを放つ吉田優利(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(7日、茨城GC西C=6780ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 吉田優利(23)=エプソン=がツアー通算3勝目&メジャー初優勝を手にした。勢いある「ミレニアム世代」の粘りあるゴルフを09年大会覇者の諸見里しのぶさんが評論。吉田の安定感の高さを評価し、海外メジャーでの活躍にも太鼓判を押した。

 * * * * *

 吉田選手の勝因は16番のパーパットでしたね。外せば1打差の申選手と並ぶ中、重圧と傾斜のかかる3メートルを冷静に読んで沈めた。その流れが17番のバーディーにもつながったと思います。ショット、グリーン周り、パットと総合力がとても高くて安定感があります。

 状況の情報処理能力も高くて決断力がある。優勝を争う最終日最終組で、雨風で待たされる時間が長くてもプレーのリズムは常に一定でした。悪天候で急きょ早まったスタート時間にも対応。柔軟性がありつつ、ブレない自分も持っている。

 本当によく練習や努力をする選手。この1勝が、また一回り大きくしてくれると思います。年間女王争いや海外メジャーでの活躍も期待できます。(女子プロゴルファー=09年大会覇者、諸見里しのぶ)

最新のカテゴリー記事