吉田優利 徳と努力を積み重ねつかんだメジャー初優勝


表彰式後にカップを手に笑顔の吉田優利

表彰式後にカップを手に笑顔の吉田優利

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(7日、茨城GC西C=6780ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 2打差の首位で出た吉田優利(23)=エプソン=が3バーディー、4ボギーの73と持ち味の粘りを発揮し、通算1オーバーでメジャー初優勝を飾った。21年9月のゴルフ5レディス以来、1年8か月ぶりのツアー3勝目。悪天候の影響でスタート時間が繰り上がり、2ウェーになった異例の大会で豪雨と寒さ、難しいコースセッティングに耐え、昨季2位5回の悔しさを晴らした。申ジエ(韓国)が3打差の2位。

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 1年8か月ぶりのツアー優勝を飾るまで、2位が5回。苦しい中でも「自分が良いプレーをすれば、結果はついてくる」と信念はブレなかった。

 普段から「プロゴルファーとしても人としても評価されたい」と徳を積むことを心がける。ゴミ拾いなど小さなことでも怠らずに実行するという。両親の教えから、周囲に明るく丁寧に接することで、運も味方するという考えだ。

 大会が終わった日の夜や、翌朝には必ず辻村コーチの元に出向き、球打ちをする“練習の虫”だ。コーチは「努力のたまもの。昨年あたりから難しいセッティングに対応できるようになった。精神力もついた」と目を細めた。今年、だるまには「メジャーを勝つ」と書いた。自らの勝利のため、すべてを“積み重ねた”結果が、自身初のメジャー優勝につながった。(岩原 正幸)

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