◆米男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米プロ選手権 最終日(21日、米ニューヨーク州オークヒルCC、7394ヤード、パー70)
最終ラウンドが行われ、20位から浮上を狙った松山英樹(LEXUS)は2バーディー、4ボギーの72と伸ばせず、通算5オーバー。日本勢最上位の29位で大会を終えた。ホールアウト後に中継局の取材に応じ、「スタートの3パットがすべてだったような気がします」と振り返った。
スタートダッシュを決めたい序盤につまずいた。1番はピン上6メートル超から3パット、2番はティーショットを左ラフに曲げ、パー3の3番はグリーン左から寄せきれず、3連続ボギーとした。
13番パー5は64ヤードの第3打を60センチにからめ、14番は4メートルをねじ込み連続バーディー。その後もチャンスを作ったが、スコアを伸ばすには到らなかった。17番で226ヤードの第2打を左下3メートル半、18番は176ヤードを右下1・8メートルにつけたが、ともにバーディーパットはカップ左へ抜けた。
4月のマスターズ後、首痛が回復せずに1か月ほぼクラブを握らなかった。前週のAT&Tバイロン・ネルソンで5週ぶりに実戦に復帰したばかり。「今日も、体は問題なく回れた。最後の2ホールも、すごくいいセカンドを打てた。徐々に徐々に良くなってきているというのを実感できている」と話しつつ、笑みを交えながら続けた。「ただ、パッティングはずっと課題。毎週10打ぐらい損しているので。どうにかしないといけないなと思いながらも、なかなかうまくいかない」。
次のメジャーは6月の全米オープン(15~18日、ロサンゼルスCC)。「まず体力を戻して。練習も多分できるようになると思うので、パッティングを中心に練習したい」。思うように練習を積めないまま、厳しいセッティングのメジャーを4日間戦い抜いた。得られた収穫と課題を、次戦につなげていく。