14アンダー首位の岩井千怜、大会アンバサダーの宮里藍さんから「エネルギーもらった」 全英切符もチャンス


13番、ティーショットを放つ岩井千怜 (カメラ・馬場 秀則)

13番、ティーショットを放つ岩井千怜 (カメラ・馬場 秀則)

◆女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス 第2日(9日、兵庫・六甲国際GC=6513ヤード、パー72)

 ツアー通算3勝の岩井千怜(ちさと、ホンダ)が5バーディー、ボギーなしの67と安定したプレーで通算14アンダーにスコアを伸ばし、暫定で単独首位を守っている。

 前半の11番パー3で3メートルのバーディーを奪って勢いに乗ると、3つ伸ばして迎えた18番。残り116ヤードから9アイアンで放った第2打を「よし、ここは(ピンのそばに)つけよう」と4メートル弱へ。これを決めて前半だけで4つ伸ばした。後半も4番パー5でバーディーを奪い、67。第1日に自己ベストの63をマークしたのに続く好スコアで大会の主役を演じている。

 「落ち着いた気持ちでスタートできて、今日はパーオン率も高く、アイアンショットがさえていた」と分析した。「お客さんを楽しませたい気持ちや、バーディーをたくさん取って楽しく回りたい気持ちが大きい」と、うなずいた。

 今大会で上位2人に入るか、今週後のメルセデス・ランク上位3人に入れば、8月のメジャー、AIG全英女子オープン(ウォルトンヒース)へ出場切符を手にする。すでに7月の全米女子オープン(ペブルビーチGL)へ出場が決定しているが、2つ目のメジャーにも「全英という意識はあまりない。今回も上位争いしたいので、そのために一打一打頑張るだけ」と足元を見つめた。

 この大会は元世界ランク1位でサントリー所属の宮里藍さんの名が冠となっている。昨年末、所属先のホンダのイベントで、姉の明愛(あきえ)とともに憧れの藍さんと共演した時には「周りの人と比べず自分のままで」と貴重な助言を受けた。この日も「自分に集中していると、良いリズムに乗っていけると思うので参考になっている」と、藍さんからの言葉を胸に回ったと明かした。

 スタート前にも大会アンバサダーを務める藍さんとあいさつを交わし「緊張したが、会うたびにかっこいいなと。エネルギーをもらっています」と千怜は笑顔で話した。「優勝して(写真を)一緒に撮りたい」。決勝ラウンドもギャラリーを楽しませる、攻めのプレーで頂点へ突き進む。

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