男子プロゴルフツアーのジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品は22日から4日間、栃木・西那須野C(7036ヤード、パー72)で行われる。ツアー選手会が主催するトーナメントには156人が出場する。
先週の全米オープンで日本勢最高の20位となった35歳の永野竜太郎(フリー)は20日に帰国し、そのまま栃木入り。大会前日の21日は開催コースで調整した。強行スケジュールにも「疲れはありません。休むという選択肢は全くありませんでした」と元気に話した。
永野の今季国内ツアー6戦の獲得賞金は854万3399円(ランク24位)だったが、全米オープンでは20位タイの成績で20万152ドル(約2842万円)という今大会の優勝賞金(1000万円)の2倍以上の大金を一気に獲得し、賞金ランク6位相当に急浮上。収穫が多い一週間だったが、その中でも最大の驚きはコース外にあった。
「土曜日(17日)の朝、ホテルのジムに行ったら、ジャスティン・トーマス(米国、メジャー2勝含む米ツアー通算15勝)とか予選落ちした選手が朝から汗をバンバンかいてハードワークしていた。すぐに次に切り替えているんだ、と感じました。ショックでしたね。僕が予選落ちしていたら(土曜日の朝は)ゆっくりしていたと思う」と永野は率直に話した。
世界最高峰の米ツアーで戦う選手に大きな刺激を受けた。「コース外の姿を見られてよかった」と感嘆した表情で話した。
181センチ、85キロの恵まれた体を持ち、ドライバーの平均飛距離は302・35ヤード(ランク9位)。スケールの大きなゴルファーは全米オープンで得た経験と勢いを生かし、プロ15年目で念願の初優勝が期待される。「目標とする順位はありません」と話す一方で「最大のパフォーマンスを見せたい」と意欲的に話した。