笹生優花「いい1週間。メジャーにアジャストできた」 1差2位の惜敗も晴れやか


◆米女子プロゴルフツアー 今季メジャー第2戦 全米女子プロ選手権 最終日(25日、米ニュージャージー州バルタスロールGC=6621ヤード、パー71)

 8位で出た笹生優花(フリー)は6バーディー、1ボギーの66と追い上げ、通算7アンダーで2位だった。2021年全米女子オープンに続くメジャー2勝目には1打届かなかった。

 試合後に中継局のWOWOWのインタビューに応じ、「1週間のなかで一番良かった。(体調不良で)1週間以上休んでいたので調整という調整はできなかったが、そのなかでも土曜日に着いて日曜日から少しずつ調整していって、メジャーの試合にアジャストできた」と笑顔で振り返った。

 雷雲接近による約2時間の中断明けとなった10番でチップインバーディーを決め、流れをつかんだ。15番でロングパットを沈めて首位を捉えた。直後の16番パー3はバンカーからの第2打が寄らずボギーで後退も、最終18番で見せ場を作った。「グリーンに乗ればいいかなという感じだった」という左バンカーからの第3打を、傾斜を使って50センチに寄せて観客を沸かせた。バーディーで締め、再び首位に並んでホールアウトした。

 その後、7アンダーで並んでいた中国の殷若寧(イン・ルオニン)が18番でバーディーを奪い、逆転優勝はならなかったが、笹生の表情はすがすがしかった。「こうやってヒストリーがあるゴルフ場で1週間ラウンドができたし、先輩たちと楽しくゴルフもできたので、本当にいい1週間だった」。今季は4戦連続の予選落ちを経験したが、メジャーの舞台で復調した。

 ホールアウト後には、コースにかけつけた渋野日向子とハグを交わし、応援に「ありがたいです」と感謝した。次戦はメジャー第3戦の全米女子オープン(7月6~9日、ペブルビーチGL)。「1週間空くが、しっかり休んで練習して準備していきたい」。2年前の歓喜を再現する。

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