プロアマ戦をラウンドする宮里優作（右）とキャディーを務める成田美寿々（カメラ・安藤 篤志）
◆男子プロゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミーカップ プロアマ戦（２８日、北海道・ザ・ノースカントリーＧＣ＝７１７８ヤード、パー７２）
宮里優作（フリー）はキャディー初挑戦の女子プロゴルファー成田美寿々とタッグを組む。２人は高級腕時計の「リシャール・ミル」の契約選手。オフの合宿中に成田からの直訴を受け、今週のコンビが決まった。宮里は「めちゃくちゃうまい。てきぱきしているし。選手のタイミングが分かっているので」と信頼を置く。
宮里は今季１０試合に出場し、６試合で予選落ちと苦しいシーズンを送っているが、女子ツアー１３勝で今季無期限休養中の成田に、プレーでメッセージを伝えるつもりだ。「いい刺激になってもらえれば。こんな状態でもゴルフをやっているんだと自信を持ってもらいたい。しっちゃかめっちゃかですけど、なんとか数字にはしたいと思うので、なんとか刺激になればいいと思う」と話した。
成田は「無期限休養することになって、一回はやってみたいと思ったことがキャディーさんだった」と明かした。「いつも隣にいる人がやっていることを、なんとなくは覚えているのかなっていうのはあるんですけど。たまにヘッドカバーを渡しそうになったり（笑い）」と言いつつ、懸命にキャディーとしてサポート中だ。
宮里のゴルフを間近で見ながら「真似できない技術の方が多いんですけど、やっぱり一番は、かっこいいって感じですね。めちゃくちゃかっこいいですよ」。美しいスイング、弾道。コース上で学ぶことはたくさんあるという。「間の取り方が美しい。その人でもやっぱり、ああだ、こうだ、悩んでやっているんで、ゴルフって難しいなと思いますね」。
「邪魔しないというか、気持ちよくゴルフをしてもらうのが一番。優作さんはスーパースターなので、私にかっこいいところを見せてくれると思う。それを一番間近で体験して、一緒に楽しんでやりたいなと思っています」。２９日からの共闘へ、気持ちを高ぶらせた。