長野泰雅「カップが小さく見える…」も再び勝機到来 ファミレスとゲーセンでリフレッシュ


第2ラウンド 9番、ティーショットを放つ長野泰雅(カメラ・安藤 篤志)

第2ラウンド 9番、ティーショットを放つ長野泰雅(カメラ・安藤 篤志)

◆男子プロゴルフツアー  長嶋茂雄招待セガサミーカップ 第2日(30日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72)

 10位で出た長野泰雅(福岡地行)が5バーディー、ボギーなしの67をマークし、通算9アンダーで首位と3打差の4位に浮上した。前週のプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品で、プレーオフの末に谷原秀人に敗れた悔しさを晴らす。

 11番で残り100ヤードの第2打を54度のウェッジでピンにからめ、9アンダーとした。フェアウェーを外したのは3回だけ。「ショットはすごい良かったけど、パッドが全然入らなくて。ただずっとチャンスだったので、少しずつ伸ばせた。ショットがいいからスコアを作れているけど、パターは自信ないですね」。ツアー本格参戦2年目の20歳は、微妙な表情を浮かべた。

 前週の最終日18番。決めれば優勝という1メートルのスライスラインのバーディーパットがカップに蹴られた。「別に特に引きずっていないんで」と元気よく口にした直後、苦笑し打ち明けた。「1メートルが入らない。カップが小さく見える…」。29日の第1ラウンドで2度、外した。「1~2メートルが一番気持ち悪い。5メートルくらいあった方が入れやすい。あと、スライスラインはもう入らないですね。ほぼ入らないです」と力なく言った。

 それでも明るく前を向く。心身共にリフレッシュを繰り返し、今週のティーグランドに立っている。疲労回復のため、練習ラウンドは火曜日にハーフを回るだけにとどめた。スタミナ補給のための勝負メシは、北海道だろうが、いつも通りのファミリーレストラン。好物はガストのミックスグリル(エビフライとチキンとソーセージ)だ。「帰りが遅くなりたくないし、自分の好きなものを食べるのが一番」。ファミレス愛があふれた。

 ゲームセンターでの気晴らしも忘れない。ツアー中、4時間熱中することもある。午前組だったこの日は、午後1時過ぎにホールアウト。「今日は早いので、今から行ってきます」と、とびきりの笑顔になった。第3ラウンドは最終組の一つ前で回る。「上手なプロと回ることになるので、あまり気張りすぎず、ゆっくりやりたいですね」。悲願の初優勝へ、チャンスは再び到来した。

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