藤本麻子が通算5アンダーで3位浮上 ツアー最長ブランクVへ前進…資生堂レディス第2日


1番、ティーショットを放つ藤本麻子 (カメラ・竜田 卓)

1番、ティーショットを放つ藤本麻子 (カメラ・竜田 卓)

◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第2日(30日、神奈川・戸塚CC=6605ヤード、パー72)

 首位と4打差の15位から出た藤本麻子(フリー)が4バーディー、ボギーなしの68で回り、通算5アンダーで3位に浮上した。前週のアース・モンダミンカップではパターが入らず37位に終わった。瞬間最大風速が15・6メートルのこの日は、前半から2・5メートル以内のバーディーパットを3つ沈め、スコアを伸ばした。前日より伸ばせない選手も多かったが「楽にゴルフができた」とプロ15年目の引き出しを見せた。

 パットの向上にはある出会いがあった。今週はハウスキャディーに依頼。担当する竹内直子さんは藤本のファンで自ら立候補し、バッグを担いでいる。29日に初めて会い、ひと言目に「今週優勝しますよ」と言われた。竹内さんは会場の戸塚CCに15年勤務。2011年には男子ツアー・キヤノンオープンで久保谷健一のキャディーを務め、優勝に導いた。

 藤本も竹内さんには絶大な信頼を置いている。29日の8番パー3。バーディーパットがショートし、1・5メートルのパットが残った。「ビビってないで“壁ドン”だよ」と助言をもらった。「確かにと思って『バンッ』と打ったら入った」という。この日もその意識のパットを続け、スコアを伸ばした。「自分が思っているラインと同じことを言ってくれる」と合致する部分もあり、助言に耳を傾けている。

 11年の伊藤園レディス以来優勝が遠ざかっている。今大会で優勝すればツアー最長(88年以降)ブランクとなる11年231日ぶり。「最近はない感じで新鮮。グリーン上でどんなアドバイスが来るか楽しみ」。相性抜群のキャディーと首位を追いかける。

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