藤本麻子がツアー最長ブランクV&2勝目に王手「遠慮なくいきたい」記録保持者の盟友・キンクミから“許可”も


最終18番でバーディーを決めてホールアウトした藤本麻子(右)は同組の桑木志帆と抱き合って健闘をたたえ合った (カメラ・竜田 卓)

最終18番でバーディーを決めてホールアウトした藤本麻子(右)は同組の桑木志帆と抱き合って健闘をたたえ合った (カメラ・竜田 卓)

◆女子プロゴルフツアー 資生堂レディス 第3日(1日、神奈川・戸塚CC=6605ヤード、パー72)

 首位と2打差の3位から出た藤本麻子(フリー)が6バーディー、4ボギーの70で回り、通算7アンダーで首位に並んだ。前半は雨が強く降り、25分間の中断もあった。5番からは3連続ボギーで大きく順位を落とし「帰りたかった」というほど。だが、8番で7メートルのバーディーパットを沈めると一変した。

 後半に入り、雨も弱くなった。帯同するキャディーの竹内直子さんから的確なアドバイスも受けて12番と、14番からの3連続に、18番と計5つのバーディーを奪った。「キャディーさんに任せきり。『ここから、ここから』みたいな感じで励ましてくれる」と連日、絶大な信頼を寄せている。「麻子ちゃんは強そうに見えてビビりだから」と会話を交わし、素の部分を見せているからこその言葉もあったという。

 優勝すればツアー最長ブランク(ツアー制度が施行された1988年以降)となる11年231日ぶり。記録は、藤本自身も知っているという。現在、11年189日で記録を保持する盟友の金田久美子(スタンレー電気)からは「麻子なら塗り替えていい」と記録更新の“許可”も得たそう。藤本も「遠慮なくいきたい」と、笑顔で2勝目を狙っている。相棒の竹内キャディーからは「今週優勝する」と宣言された藤本が、首位から2勝目と大記録に挑む。

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