
8番、ティーショットを放つ後藤未有 (カメラ・豊田 秀一)
◆女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス 第2日(21日、福岡・ザ・クイーンズヒルGC=6540ヤード、パー72)
3位から出た後藤未有(大東建託)は4バーディー、ボギーなしの68で回り、通算10アンダーで暫定3位につけている。地元・福岡出身でホステスプロとして出場。悲願の初優勝へ、かける思いは人一倍だ。「気持ちは誰にも負けていない。勝ちたい気持ちでいっぱい」と力強く語った。
会場はジュニア時代からプレーしており、優勝経験もあるコース。「得意コース」と自信を持って答えた。ギャラリーからも多くの拍手をもらい「バーディーをとったら沸いてくれる」と笑顔を見せた。後半の1番では第2打をピン横にピタリとつけると、悲鳴のような歓声が起こり「入っちゃったのかと思って、キャディーさんとハイタッチしていたら『入りそうだった』と言われた。入ってないのかい!」とファンとのやりとりを明かし報道陣の笑いも誘った。
スコアは4つ伸ばすも満足はしていない。「内容的には良くない。1~2メートルのバーディーチャンスを2回外し、反省点の多い1日」と振り返った。現在、首位とは2打差と逆転Vは射程圏。だが優勝への思いが強いからこそ、厳しい言葉が出た。
「私のために作られた舞台なのかな、と思うくらいの試合。ここで勝てなかったらどこで勝つんだ」と自分に言い聞かせるように、今大会へかける情熱を口にした。「意識しすぎるなとも言われるが、逆に勝ちたいと思わずに勝ってもただのラッキーになる。勝ちを意識しても勝てるメンタルで戦いたい」。のどから手が出るほど欲しい地元Vへ、多くの声援を味方に逆転へ挑む。