「黄金世代」小滝水音「いい流れに乗っていけたら」ベスト65通算12アンダーで単独首位浮上


12番、ティーショットを放つ小滝水音(カメラ・豊田 秀一)

12番、ティーショットを放つ小滝水音(カメラ・豊田 秀一)

◆女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス 第2日(21日、福岡・ザ・クイーンズヒルGC=6540ヤード、パー72)

 首位と2打差の7位から出た小滝水音(みお、25)=静ヒルズCC=が7バーディー、ノーボギー、この日ベストの65で回り、通算12アンダーで単独首位に浮上した。1998年度生まれの「黄金世代」で5月、下部ツアーでプロ初優勝。レギュラーツアーでの初Vに大きく前進した。首位から出た吉田優利(23)=エプソン=は通算11アンダーの2位に後退。

 得意のパッティングを武器に、小滝が首位に上り詰めた。8番パー3で10メートル、12番パー3で15メートル、14番で12メートルと長いバーディーパットを次々と沈めた。ピンチは13番の一度だけ。1・5メートルを沈め、パーで切り抜けた。「パットは元々好き。今週はしっかり打てている」と好調の要因を明かした。

 17年7月プロテスト合格。5月の下部ツアーでプロ初優勝をあげ「私でも勝てるんだ」と自信をつけた。「黄金世代」はこれまで12人が優勝。「後半戦はレギュラーで1勝したい」。国内外で活躍する同学年の選手たちに、後れをとるわけにはいかない。

 初めて単独首位で決勝ラウンドを迎えるが、優勝は意識していない。25歳は「まだ半分しか終わってない。昨日、今日のようなパッティングが続いて、いい流れに乗っていけたら」と意気込んだ。13人目のゴールデンガール誕生へ、優勝への足音を響かせる。(富張 萌黄)

 ◆小滝 水音(こたき・みお)1998年7月7日、茨城・ひたちなか市生まれ。25歳。父の影響で7歳からゴルフを始め2011、13年報知ジュニア優勝。中学3年時は陸上の砲丸投げでひたちなか市大会8位。男子ツアー48勝の中嶋常幸が主宰する「トミーアカデミー」の1期生。明秀学園日立高では16年の国体団体優勝。得意クラブはアイアン全般。167センチ、65キロ。家族は両親と弟。血液型O。

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