渋野日向子“あばら打法”で耐えた「深呼吸をして吐いた状態で構えて打つ」 3バーディー、4ボギーの1オーバー発進


◆米女子プロゴルフツアー メジャー第4戦 エビアン選手権 第1日(27日、フランス・エビアン・リゾートGC=6527ヤード、パー71)

 【エビアン(フランス)27日=高木恵】渋野日向子(24)=サントリー=は3バーディー、4ボギーの1オーバー、72でホールアウトした。日米5戦連続予選落ちで迎えた大会で、あばらを意識したスイングで復調のきっかけをつかみつつある。米ツアー1勝の古江彩佳(23)=富士通=は69。昨季日本ツアー年間女王の山下美夢有(みゆう、21)=加賀電子=は70をマーク。アマチュアの馬場咲希(18)=代々木高3年=は、74で第1ラウンドを終えた。

 2ボギーが先行しても、渋野は慌てなかった。「だっせー」と評した後半8番の3パットボギーはもったいなかったが、1オーバーで耐えた。日米通じて5試合連続予選落ち中で迎えたメジャー第4戦。「最近のゴルフの内容にしては、マシだった。アンダーで回ろうと思えば回れた内容」と一定の手応えを口にした。

 16番パー3の第1打は2メートル半につけ、17番では133ヤードの第2打を8アイアンで1メートル強に運び、連続バーディー。「最近はバーディーが来ても波に乗れないことが多かった。バーディー、バーディーで来たことが、自分の中ではちょっと前に進めた感じ」。後半4番はラッキーも味方した。右林に曲げた第1打が、木に当たりラフに戻ってきた。「もうほぼ無理だと思っていたのがザザッと降りてきた。ああ、ありがたや」と独特の言葉で感謝した。

 2週前の全米女子オープンから新スイングに取り組む。「体が浮かないようにあばらをキュッとする。その場で回る意識を持って。深呼吸をして吐いた状態で構えて打つような感覚」。“あばら打法”が奏功し、ショットの精度は向上。復調のきっかけをつかみつつある。「アンダーを明日出さないと予選通過はできない。思い切って頑張りたい」。自分を信じ、大会初のアンダーパーを目指していく。

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