◆女子プロゴルフツアー CATレディース 第1日(18日、神奈川・大箱根CC=6638ヤード、パー72)
ツアー通算5勝の西郷真央(21)=島津製作所=が9バーディー、ボギーなしで大会コース記録&自己ベストとなる「63」で9アンダーの単独首位発進。今季初の初日1ケタ順位で、昨年10月以来の首位発進にもなった。昨秋以降、ショットの不調に苦しんだが復調の兆し。昨年5月のブリヂストンレディス以来の6勝目を狙う。18年大会覇者の大里桃子(25)=伊藤園=が2差の2位。
昨季前半戦で5勝と活躍した西郷の名前が、今季初めてリーダーボードの最上段に刻まれた。前半に4つ伸ばし、後半は14番から4メートル、5メートル、4メートルを沈めて3連続バーディー。自己最少を1打更新する63の大会コース記録での首位に「積極的にピンを狙い、思ったような形になった。(大会記録は)びっくり」と喜んだ。
ショットが好調でフェアウェー、グリーンともに外したのは3回だけ。昨年終盤にティーショットの不振に陥った。懸命に修正をしながら今季は海外メジャー5大会を皆勤し、前週のAIG全英女子オープンで36位。約2か月ぶりの国内で「だいぶ前からショットは良くなり、今は(持つ番手の)間の距離のクラブで打つ時の体の動きが課題」と求めるレベルも上がった。
海外の経験で「グリーン周りの(寄せの)引き出しも増えた」。18番はグリーン横から48度ウェッジで転がし、ベタピンのバーディー。「こういったゴルフを継続できるように」。11月末に米ツアー予選会に挑む方針は変わらない。目の前の課題に集中し、まずは復活Vを遂げる。(岩原 正幸)