大里桃子は6戦連続予選落ちから復調気配の2位発進「久しぶりに良いプレーができた」…CATレディース初日


初日7アンダーでホールアウトし、同組の菊地絵理香(左)と抱き合う大里桃子

初日7アンダーでホールアウトし、同組の菊地絵理香(左)と抱き合う大里桃子

◆女子プロゴルフツアー CATレディース 第1日(18日、神奈川・大箱根CC=6638ヤード、パー72)

 2018年大会覇者でツアー通算2勝の大里桃子(伊藤園)が10バーディー、3ボギーの65で回り、7アンダーの2打差2位と好発進した。前週までは6戦連続予選落ち。今季メルセデス・ランク79位とシード落ちの危機を迎えるなか、「パターとセカンドショットが良く、そこそこ長いバーディーパットも入ってくれた。久しぶりに良いプレーができた」と声を弾ませた。

 前週のNEC軽井沢72後に、地元・熊本に帰省した。トレーニングはしたが、ゴルフクラブは持ち帰らずリフレッシュを優先。「毎回帰ったら友達に会うようにしている」。オムライスなどを食べ、花火を楽しみ、球を打つことから離れて精神的な休養となった。

 同時にトレーニングでは、腰が浮いてしまう癖を修正できたという手応えもあった。「ちょっといい動きをつかめたので、逆にゴルフしたいなって」。今週は成績にとらわれず、フレッシュな気持ちで臨むことができた。

 今季は予選落ちが15回。「昔はパターのイップスもあって、アプローチも昨年くらいから気持ち悪くなって、去年の最後の方はティーショットも気持ち良く打てなくなった。ティーショットが悪いから乗らない。アプローチでも寄らない。厳しいパットだけ残って、すごく苦しいゴルフの半年間だった。ひたすら落ち込んで、ティーグラウンドに立ちたくなかった」と振り返る。

 移動中の機内でもゴルフの動画を見るほど熱心だが、「今まではやらなきゃと追い詰めていたけど、気持ちを切り替えるために考え方も変えようと」。実際には「QTまで3か月あるので、それまでにどうにか調整できたらいい」と本心も明かすが、初優勝の地・箱根で復調気配をつかんだ。「明日以降もスイングを整えて、気持ちがいいショットを打てれば、ルンルンで帰れるかな」。高望みはせずに、コツコツと上昇を目指す。今週はそのための貴重な一歩になるはずだ。

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