◆男子プロゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ 第2日(25日、福岡・芥屋GC=7216ヤード、パー72)
首位で出たプロ1年目の鈴木晃祐(23)=フリー=が6バーディー、2ボギーの68をマークし、通算11アンダーで、1打差の2位で上位をキープした。ツアー3勝の蝉川泰果と中島啓太、同2勝の平田憲聖と同じ2000年度生まれの「不思議キャラ」が、初優勝のチャンスをものにする。64で回った宋永漢(韓国)が12アンダーで単独首位に浮上した。
週末へのいい流れを呼び込んだ。連続バーディーで締めた鈴木晃は、1打差2位の好位置に「上出来。昨日に比べてパットは良かったので、このスコアにつながったのかな」。7番で4メートル、8番で6メートルを沈めるなど、得意とするパッティングでスコアを伸ばした。
東北福祉大時代はゴルフ部副主将として主将の蝉川をサポートした。中島、平田もいる逸材ぞろいの2000年世代。「同期は強い選手ばかり。小学生の頃から知っていて互いに高め合う存在」。飛び込んでくる友人たちの優勝のニュースを心から祝福しつつ「次は自分が」と奮い立った。
仲間から「不思議キャラ」と言われる。コースを離れるとおっとり系。にもかかわらず、カラオケでは女性歌手「Ado」を高音ボイスで熱唱するサービス精神の持ち主は、初優勝のチャンスにも平常心を強調した。「1日目、2日目と変わらず、やることをやるだけ」。力まず勇まず、目の前の一打に集中する。(高木 恵)