47歳小林正則 10年ぶりVへ「17、18番でもし『あれ』だったら『あれ』」


小林正則

小林正則

◆男子プロゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ 第3日(26日、福岡・芥屋GC=7216ヤード、パー72)

 6位で出た47歳の小林正則(フリー)が6バーディー、1ボギーの67をマークし、通算14アンダーで43歳の宮里優作(フリー)、32歳の宋永漢(韓国)と並んで首位に立った。2013年日本オープン以来10年ぶりとなる4勝目をかけ、最終日をプレーする。

 17年ダンロップ・スリクソン福島オープン第2ラウンド以来のトップに立った小林は「ショットも良かったし、パットも本当に良かった。最後の方はうまくいかなかったけど、それでもしっかり打てているし、今のところは良かったんじゃないかと思う」。3日続けての60台でのラウンドに納得の表情を見せた。

 ツアー史上5番目となる9年311日のブランクVが見える位置で、最終日を迎える。優勝への意識を問われると「あるわけないでしょ」と一蹴した。「それは最後の最後だけ。そこまでは自分のゴルフを一貫するだけ。17、18でもし、『あれ』だったら『あれ』かもしれないけど」と続け、「10試合中2試合しか予選を通っていない。そんな男なんだから無理」と首を振った。

 宮里はホールアウト後、最終日最終組の顔ぶれについて「加齢臭漂う組み合わせ」とうれしそうに冗談めかした。4歳下の後輩の発言を受け、47歳はさすがの返しを見せた。「あいつまだ出てないよ、全然出てない。俺と手嶋(多一、54歳)さんだけだよ」。小林の回りは、さらなる爆笑の渦に包まれた。

 最終日最終組は過去3度中2度優勝という心強いデータがある。それでも「大体3回しか勝っていないんだから」と笑って遮った。すぐに真顔になり、言った。「勝つことはないけど、自分のプレーをしたいなあ。貫き通してやる。それで満足。ひるまずにやりたい」。久々の優勝争いの緊張感を味わいながら、最後まで自分を信じてクラブを振る。

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