◆男子プロゴルフツアー Sansan・KBCオーガスタ 最終日(27日、福岡・芥屋GC=7216ヤード、パー72)
トップで出た宮里優作(フリー)は5バーディー、5ボギーの72と伸ばせず通算14アンダーで3位。2017年日本シリーズJTカップ以来6年ぶりとなる8勝目はならなかったが、今季ベストフィニッシュを決めた。
1番で第1打を右ラフに曲げ、4オン1パットのボギー発進とつまずいた。この日はティーショットがフェアウェーを捉えたのは14ホール中4ホールだけ。特に前半は0回と苦しんだ。「きついゴルフだった。ドライバーだけじゃなくて、何を打ってもフェアウェーに行かなかった。球を曲げたり、低く打ったりやってみたけど、全部裏目に出た。前半ボギー4つじゃ、戦えていない感じ」と残念がった。
それでも大崩れすることなく、43歳はファイティングポーズを取り続けた。同じ最終組の宋永漢が独走態勢に持ち込む試合展開にも「気持ちは折れずにやれた。なんとか2位で、負けても2位で終わろうと思いながらやっていた」。順位は1つ下の3位だったが、最後まで全力を尽くした結果。賞金ランキングは86位から56位に浮上し、来季シード獲得圏内に飛び込んだ。「後半戦の始まりの試合で上位でやれたし、最終日最終組でやれたというのはすごい収穫。そのいい状態を、イメージを、しっかり持って、また来週からやりたい」。尽きることのない闘志を、燃やし続ける。