29歳以下のゴルフ初心者限定「ゴルフ体験会&レッスン」(報知新聞社企画・運営、協力・アコーディアゴルフ)が2日、千葉・東京湾カントリークラブで33人が参加して行われた。
講師役を務めた日本女子ツアー通算12勝の古閑美保さんが午後、司会役のフリーアナウンサー・山本潤さんと約20分間にわたってトークショーを開催した。その直前まで猛暑の中、打撃練習場でレッスンを施した。
「今日初めてゴルフ場にいらした方も多かったようですが、意外と空振りをしない人が多くて。若いっていいな、と思いましたよ。私の引退後に生まれた12歳の子(参加者最年少)も居て。一番いいなと思ったのは12歳の子でしたね。感性は年齢とともにちょっとずつ落ちていきますので。ゴルフは止まっているボールを主体的に打つので、練習すれば絶対に上手くなります」
この日は限られた時間の中でのレッスンだった。古閑さんは参加者一人、一人に身ぶり手ぶりを交えて熱血指導。「今日は基本中の基本だけを言いました。止まっているボールにコンタクトするので、体の軸はぶれない方が良い。頭の位置を変えないこと、ボールと目の位置がずれないこととかね」
参加者のうち半数以上の22人が女性。お洒落なウェアに身を包んだ方も多く「ゴルフは社交性を作るツールでもある。プロになるのでなくても、恋人や夫婦でのんびりもできますし、会社の先輩たちとのコミュニケーションツールにもなります。女の子は120で回れれば十分です。20歳から始めても全然遅くないですよ」とマイクを手に話した。
さらに「私は昔、師匠から『彼氏が出来たらゴルフにいけ』と言われていました。上手下手は関係なくて、最後まで一生懸命あきらめずにやる姿勢だったり、すぐクラブのせいしたり、グリーンのラインを読み間違えたキャディーの責任にしたりとか。18ホール回ると大体、その人の性格がわかるんですよ。ゴルフは(ミスや失敗などで)自分のプライドを傷つけるものなので。皆さんも、もう少し上手になったら、好きになった相手をゴルフに連れて行くと面白いと思いますよ」と話すと、真剣なまなざしで聞き入っていた女性たちから笑い声が起きた。
参加者からの質問にも古閑さんは答えた。「初心者が意識した方がいいことは?」という質問には「チョロでもトップでも、何でもいいので前に前に飛ぶようになれば意外と楽しく回れるもの。空振りしない程度になるまでは、我慢して球数を打つ練習は大事ですね。スコアが100を切る人は、3割程度しかいませんのでゴルフはメンタルを傷つけられるので、辞めちゃう方も多いんですよ。最初は前に行けばよし、と考えて下さい。心が折れる必要は全然無いので。コースはすごい空気や景色が気持ちよくて、大自然も味わってもらって。できれば1週間に1回300球打つよりも、1週間に3回100球打った方が良いですね。何千球か打つうちに、ミスの幅を狭めていけば良いと思いますね」などとアドバイスを送ると、参加者はうなずいていた。
初心者がコースに出る上でのマナーに関しては「クラブは2、3本持って次のショットの場所へ移動した方がいいですね。素振りは一回にしましょう。スムーズに、スムーズにラウンドしていった方が良いと思います」と同伴競技者や後続組へのエチケットとして時短を推奨した。ラウンド中のプレーについては「大振りするとどんどん、球が当たらなくなるのでアドレスを小さくして。頭の位置を変えずに、ボールをよく見てスイングしていくことだけを意識して下さい。とにかく始めは楽しみながらやっていって下さい」と呼びかけていた。