◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 第2日(2日、北海道・ゴルフ5C美唄C=6472ヤード、パー72)
史上初のジュニアゴルフ世界4大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(ゴルフ5)が、BSテレ東の生中継で18番ホールのゲストリポーターを務めた。12歳の小学生のアマチュアゴルファーながら12社・団体とスポンサー契約を締結した弥勒はゴルフ5と所属契約を結び、今回が4回目のゲストリポーター。「トッププロの技術を目の前で見て、勉強したいです」と意欲的に話した。
弥勒は今大会のプロアマ戦(8月31日)にも出場。飛距離を争うドラコンホールではプロを除く参加者の中で最長の246ヤードのビッグドライブを放ち、ドラコン賞を獲得。ゴルフに慣れ親しんだスポンサー関連の男性アマらを圧倒し、特別賞品として246本のコーラをゲットした。
ドラコン賞ゲットの理由の一つが体の成長という。「実は身長が150センチを突破したんですよ!」とうれしそうに明かした。文部科学省の「令和2年度 学校保健統計」によると、12歳女子の平均身長は152・6センチ。「小学校低学年の頃は背が低い方でしたけど、今は真ん中くらいになりました」と笑顔で話す。この1年で約5センチ伸びたという。母・みゆきさんは「まだ、成長期に入っていないので、これから背はもっと伸びると思いますよ」と話す。
現行の日本女子プロゴルフツアーの規約では満13歳で出場可能。1年後、13歳となっている弥勒は来年の今大会でツアーデビューを目指している。「あと1年で13歳になった時、どれくらい成長できているか分かりませんが、勝みなみ選手が持つ15歳293日のツアー史上最年少優勝記録を目標にしています」。大きな野望に向かって、弥勒は実力も身長も伸ばし続けるつもりだ。
◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。12歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。昨年8月に横峯良郎氏に弟子入りした。昨年、アマチュア資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで所属契約のゴルフ5をはじめ、12社・団体とスポンサー契約した。ピアノも得意で今年7月の第24回北関東ピアノコンクールのプレコンペティション部門(ソロ)小学校6年生の部で銀賞を受賞。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。