石川遼 バースデーVへ暫定2位浮上「日曜日に優勝争いできるように」 OBダボから復調


石川遼

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◆男子プロゴルフツアー ANAオープン 第2日(15日、北海道GC輪厚C=7066ヤード、パー72)

 第1ラウンド(R)終了後に行われた第2Rは、午後5時41分に日没サスペンデッドとなり、58人がホールアウトできなかった。首位と3打差7位で第2Rを出た2015年大会覇者の石川遼(カシオ)は7バーディー、1ボギー、1ダブルボギーで第1Rから68を並べ、通算8アンダー。2打差の暫定2位に浮上した。

 石川は発熱もなく体調に問題はないものの、喉に痛みがあり声が出ないため、ホールアウト後は囲み取材ではなく大会広報を通じてコメントを発表した。「大丈夫です。ただ喉が痛いだけです」と自身の状態を説明。この日の34ホールについては「内容はそんなに悪くなくて、ずっとショットもパットも良い感じ。ただ、パー5が今週うまくプレーできないので、週末はそれがすごく課題かなと思います」。第1Rの前半12番からプレーを再開した長丁場の一日を振り返った。

 第2Rの2番でドライバーを握ったティーショットが左OBとなり、ダブルボギーを喫した。「本来だったらリスクがあるティーショットではあるのですが、それをちょっと攻め過ぎてしまったかなというところはあります」。直後の3番パー3で第1打をピン奥5メートルにつけて沈め、4番では左林からの第2打を1メートル強に運び、大歓声を浴びた。連続バーディーで取り返すと、8、9番では2メートル半を決めてスコアを伸ばした。

 「左への(ショットの)ミスがちょっとありましたが、それも修正できました。長丁場のラウンドだったので、悪い方にいってしまうと、ズルズル流れを断ち切ることが、疲れもたまってきて難しくなると思ったのですが、耐えることができました。最後2つで伸ばして終われたのは良かったです」。終盤の16、17番で連続バーディーを奪い、優勝争いに顔を出した。

 第3Rは16日の正午スタート予定。「明日も日没間際まではやると思うので、長丁場になると思うし、体力の部分はすごく重要になる。まずはきっちり良い体調にしたいなと思うし、あとは日曜日に優勝争いできるように頑張りたいです」。昨年はプレーオフの末に大槻智春に敗れて2位だった。最終日の17日は32歳の誕生日。出場5大会で優勝を含む1けた順位が4回と好相性の大会で、自らのバースデーに花を添える。

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