◆男子プロゴルフツアー ACN選手権 第3日(7日、兵庫・三甲GCジャパンC=7295ヤード、パー72)
首位と4打差の7位で出た、ツアー21勝を誇る池田勇太(フリー)が6バーディー、1ダブルボギーの68で回り、通算12アンダーで1打差2位に浮上した。19年のミズノオープン以来、4年ぶりの勝利を射程に捕らえた。昨年、顎(がく)偏位症と診断され、歯を削る手術をした。3週前のANAオープンでは右手中指と薬指を突き指し、万全ではない状態で今大会に臨んでいる。「(6番の)ダボはちょっとショックだった」と話すが15、16番の連続バーディーで終盤に大きく順位を上げた。
今大会は午前中から強風が吹く中でのプレーが続いている。「3日間よく風が吹くわ」と嘆いた。この日の最大瞬間風速は11・5メートル。3日間の中でも最も強風が吹き、強弱や風向きのジャッジも難しい一日だった。「強弱とね、少しホールによっては風の向きが回るのを感じる。自分の中で決めたショットを打てなければ、結果は出てこないしね。それがうまくできている」。腹をくくり、連日の好スコアにつなげている。
8日は自身40度目となる最終日最終組。これまで21勝のうち、15勝を挙げている状況でのプレーが決まった。高ぶりは「ない」ときっぱり。「俺は苦しみながら、自分を殴りながら頑張る」と独特の言い回しで意気込みを語った。4年ぶりVへ「18ホール最高のコンディションを作る」と更に状態を上げて、残り1日を戦う。