◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第1日(19日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)
2021年大会覇者の松山英樹(LEXUS)は1イーグル、2バーディー、3ボギーの1アンダー69で回り、首位と5打差の26位スタートとなった。
背中痛で棄権した8月のプレーオフ第2戦BMW選手権以来となる2か月ぶりの実戦。1番のティーグランドに立った瞬間、突如緊張に包まれた。「やっぱりちょっと、バタバタしながら。緊張もした。ハーフターンをするくらいまで浮ついた感じだったが、そこからは普通にはできた。アンダーパーで終われて良かった」と振り返った。
14番パー5。スーパーイーグルで観客を魅了した。グリーン面が全く見えない打ち上げの第2打はピンまで250ヤード。5ウッドを強振した。グリーンセンターに着弾し、ピン奥1メートル弱に止まった。「後ろの木に向かってフェードで打てばいい感じかなと思った。いいショットを打てた。歓声がすごかったので、(ピンに)ついたなっていうのは感じた」。この日一番の歓声が、コースに響いた。
序盤はなかなかチャンスが決まらず、もどかしい展開が続いた。7番パー3で2メートル強を沈め、この日初めてのバーディーが来た。9番はグリーン右手前バンカーから、10番はグリーン奥のバンカーからの第3打をともに寄せきれず、5メートル近いパットが残り連続ボギーを喫した。「9番10番で両方とも、あの距離を残してしまったっていうのは、ミスを恐れて打っているのかなという感じはある。思い切って打てるようになれば、明日からもう少しいいプレーができると思う」と試合勘について語った。
12番ではグリーン左ラフからのアプローチをミスしてボギー。2オーバーまでスコアを落とした。「12番が終わって2オーバーになってしまったので、心が折れそうだった」と明かした。平日にも関わらず5651人の観客が来場した。大ギャラリーの声援を力に「踏みとどまれて良かった」と笑みが漏れた。「ショットは少しずつよくなる気配は感じている。パッティングが良くなれば、ショットもリズムに乗っていけるかなという感じ」。トップとは5打差。徐々にギアを上げていく。