小平智「年も近いし刺激をもらえている」 横綱・照ノ富士から負けん気学びV射程3差


18番でベアグラウンドから第2打を放つ小平智(カメラ・今西 淳)

18番でベアグラウンドから第2打を放つ小平智(カメラ・今西 淳)

◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 第3日(21日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)

 2打差の3位で出た小平智(34)=Admiral=が2バーディー、1ボギーの69で回って通算6アンダーとし、トップと3打差の5位に踏みとどまった。丸山茂樹、松山英樹以来の米ツアー複数回優勝へ逆転を狙う。石川遼(32)=カシオ=は連日の69で4アンダー8位。61位から出た松山英樹(31)=LEXUS=は68で3オーバー43位。ジャスティン・サー(米国)が9アンダーで単独首位に立った。

 土曜日の最終組を回りながら、小平は心地良い緊張感に包まれた。「優勝争いをしている感覚は、今感じている。そういう中で、できていることが幸せ」。日本人5人目となる米ツアー初優勝を飾った2018年RBCヘリテージから5年。トップの背中が見える位置で、最終日を迎える。

 6番パー5、97ヤードの第3打を56度のウェッジでピン奥2メートル強につけた。7番パー3は第1打を4メートルに運び連続バーディー。「落ち着いて前半からできた。後半は苦しいゴルフだったが耐えられた」。11番で3メートルをねじ込みパーをセーブするなど、最後まで食らいついた。

 今年に入り、新たな出会いがあった。大相撲の横綱・照ノ富士(31)との交流だ。共通の知人を介して食事に行ったことがきっかけだった。「自信を持っていて『負けない』という強い気持ちを普段から感じる。年も近いし刺激をもらえている」。積極的に他競技の選手と接し、一流のマインドを学んでいる。

 125位までがシードを獲得するフェデックスカップポイントランキングは、現在183位。「是が非でもチャンスをものにしたいという思いで、一打一打やっている」。日が暮れた練習場で、一人球を打ち続けた。(高木 恵)

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