19年に1打届かず涙“5度目の正直”挑む 「ミレニアム世代」23歳・政田夢乃、58位から合格圏内18位急浮上!


通算3アンダーで18位に浮上した政田夢乃(カメラ・富張萌黄)

通算3アンダーで18位に浮上した政田夢乃(カメラ・富張萌黄)

◆女子ゴルフ 最終プロテスト 第2日(1日、岡山・瀬戸内海GC=6419ヤード、パー72、参加101人)

 5度目の挑戦となる政田(まさだ)夢乃(23)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算3アンダーで58位から合格圏内(上位20位タイ)の18位へ急浮上した。初受験の2019年は、同会場での最終テストで1打届かず涙をのんだ。同年に一発合格を果たした同学年の選手とプロの舞台での競演を目指す。2日連続の68で回った菅楓華(すが・ふうか、18)=日章学園3年=が8アンダーの単独首位。

 政田が“5度目の正直”に挑む。風が強く吹き、多くの選手がスコアメイクに苦しむ中、68をマーク。「練習ラウンドから風が吹いていたので、対策はいい感じでできている」と入念な準備が生きた。昨年のプロテスト最終日は、強風に苦しみ78をたたいて不合格に。その教訓もあった。

 “裏街道”から一気に合格圏内に順位を上げた。スタートの10番で幸先良くバーディー。14番では8メートルをねじ込むなど、グリーン上が好調だった。「ショットは昨日の方がよかったけど、パターのおかげ」と目尻を下げた。

 初挑戦の19年は今回と同じコースで1打届かず涙をのんだ。同年に一発合格した同じ00年度生まれ「ミレニアム世代」の西村優菜、吉田優利は複数回優勝するなど第一線で活躍中。負けてはいられない。「通過して同じ舞台で戦いたい」とプロの世界での競演を熱望する。今年はワンデー大会「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」で4勝を挙げて、「全体的にレベルアップした」と胸を張る。ひと味違う政田が、念願の合格をつかみ取る。(富張 萌黄)

 ◆政田 夢乃(まさだ・ゆめの)2000年7月28日、札幌市生まれ。23歳。3歳からゴルフを始める。北海学園札幌時代の17年、全国高等学校選手権で優勝。21年にアマチュア資格を返上し、「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」に参戦。23年は13試合終了時点で4勝を挙げ、ポイントランク1位。154センチ、54キロ。

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