岩井明愛、大会コースタイ63で単独首位発進!1イーグル8バーディー「いい感じ」…Vで来季米ツアー資格獲得へ


畑岡奈紗(左)とともにラウンドした岩井明愛(カメラ・今西 淳)

畑岡奈紗(左)とともにラウンドした岩井明愛(カメラ・今西 淳)

◆米女子プロゴルフツアー TOTOジャパンクラシック 第1日(2日、茨城・太平洋C美野里C=6598ヤード、パー72)

 日本ツアー3勝の岩井明愛(あきえ、21)=ホンダ=が1イーグル、8バーディー、1ボギーで大会コース記録に並ぶ63をマーク。9アンダーで、2週連続&今季8度目となる初日首位発進を決めた。日米共催の今大会で優勝すれば、米ツアーメンバー登録で来季の出場権獲得が可能になる。畑岡奈紗(24)=アビームコンサルティング=ら3人が1打差の8アンダー2位につけた。

 スコア提出所に向かう中、観客からの拍手と声援に、岩井明は満面に笑みを浮かべた。最後は8メートルを沈める3連続バーディー締めで63の単独首位。20年大会3日目、笹生優花らの大会コース記録に並び「久々にいいスコアが出て、いい感じです」と声を弾ませた。

 米ツアーを主戦場とする畑岡、海外メジャー3勝の田仁智(チョン・インジ)との同組で臆することなく堂々とプレー。3連続バーディーで発進すると、12番パー5は5ウッドの第2打を3メートルにつけてイーグルを奪った。地元・茨城出身の畑岡と伸ばし合いを演じ、「すごく盛り上がったと思う」とうなずいた。畑岡、田が英語で会話をするのを見て「いつかは自分も(米ツアーに)行ってみたい」とも明かした。

 今季は9月の2週連続完全Vを含む3勝で、年間女王を争うポイントランクで3位と活躍。10月上旬には世界ランク75位以内の資格で、双子の妹・千怜(ちさと)とともに来季米出場権をかけた最終予選会(30日~12月5日)に挑む可能性もあった中で登録見送りを決断した。「準備がまだ」(関係者)という理由だった。だが、米ツアーの1試合でもある今大会でVなら状況は変わる。

 「最終的にはそこ(米ツアー)を目指しているが、気負わず自分に集中したい」と岩井明。今季平均スコア70・1117に対し、初日は69・5457と4日間で最も良く、今季8度目の首位発進と得意のスタートダッシュに成功した。強敵がそろう初出場の今大会でも「変わらずフラットな気持ち」と強気のプレーを貫いた。前週は首位発進も17位。悔しさを力に変え、一気に米ツアーメンバー資格も取りにいく。(岩原 正幸)

 ◆TOTOジャパンクラシック優勝からの米ツアー参戦の道 今回、岩井明が優勝してツアーメンバー登録となれば、2007年覇者の上田桃子が翌08年から米ツアーに本格参戦して以来となる。上田はその後、11年に米ツアー会員として大会2勝目。18年大会の畑岡も米ツアー選手としてV。19年優勝の鈴木愛はメンバー登録を見送った(20、21年はコロナ禍で日本単独開催)。

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