幡地隆寛 16ホール終えて通算7アンダーで暫定首位、濃霧サスペンデッドも「ある意味ラッキー」と歓迎


8番ティーショットを放つ幡地隆寛(カメラ・今西 淳)

8番ティーショットを放つ幡地隆寛(カメラ・今西 淳)

◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ 第2日(10日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)

 第2ラウンドは午後3時5分、濃霧による視界不良のためサスペンデッドとなり、61人が競技を終えられなかった。首位から出たツアー屈指の飛ばし屋・幡地隆寛(ディライトワークス)は16番まで終えて、6バーディー、1ボギー、1ダブルボギーで回り、通算7アンダーで暫定首位につけている。

 雨の影響が少なかった午前中に6バーディーを量産した。2つ伸ばして迎えた6番では160ヤードの第2打を9アイアンで放ち、ピンそば4メートルにつけて3つ目のバーディー。「いい感じに打てて、きれいに入ってくれた」と勢いに乗ると、7番で1メートル、8番で5メートル、9番で4メートルを次々と沈めて伸ばした。4連続バーディーで、9ホールの自己最少を1打更新する「29」で前半を折り返した。

 富士山の麓のコースは午後に入ると雨脚も強くなり、寒さも増した。その影響からか11番でティーショットを右林に曲げ、2打目は出すだけになりダブルボギーに。15番もボギーと落とし、悪い流れに傾きかけた。17番(パー3)のティーグラウンドに向かうと、霧が一気に立ちこめ、ピンフラッグやグリーンが全く見えない状況に。「中断の警報が出るまでに30~40分待っていた。あの状態で打っていたら、ボギーを取るのもいっぱいいっぱい」と振り返る。

 11日は第1ラウンドで2番目に難しいホールとなった17番からのスタート。「残り2ホールで、この流れの悪い2ラウンドを落とさずに終われれば」と話す。だが、サスペンデッドが悪い方に傾きかけた流れを断ち切るきっかけにもなり得る。「ある意味ラッキー。(パー5の)18番もうまくいけばイーグルの可能性もある。後々を考えれば、ダボはいつでも取り返せると思っていた」と歓迎した。気持ちを切り替えて11日は20ホールを戦い抜く。

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