復活Vの西郷真央「自分を信じてやり続けられた」「これまでの5勝とはまた違った気持ち」…伊藤園レディス優勝会見


優勝インタビューで感極まる西郷真央(カメラ・安藤 篤志)

優勝インタビューで感極まる西郷真央(カメラ・安藤 篤志)

◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス 最終日(12日、千葉・グレートアイランドC=6741ヤード、パー72)

 2打差の首位で出た西郷真央(島津製作所)が5バーディー、1ボギーの68で通算16アンダー。2位に3打差をつけて、昨年5月のブリヂストンレディス以来、約1年半ぶりとなる復活の6勝目を飾り、声を震わせた。木村彩子(フリー)が67で13アンダーの2位だった。

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 西郷の優勝インタビューでの主な一問一答は以下の通り。

 ―今の心境は。

 「6勝目がすごく空いてしまったけど、またこうして優勝することができてうれしい」

 ―ウィニングパットを決めた時は。

 「最後まで気を引き締めてプレーしていたので、カップインした瞬間、今までのつらかった思いや、いろんな気持ちがこみ上げてきた」

 ―優勝して、こみ上げてくるもの(涙)は。

 「最後パーパット打った時は涙が出そうになった。それよりも喜びの気持ちが勝(まさ)って、これまでの5勝とはまた違った気持ちになった」

 ―今日のラウンド。

 「ティーショットが安定していて、アイアンショットも思ったところにつけられていた。バーディーチャンスにつけることができていたので、途中取りこぼしもあったが、しっかり気持ちを切り替えて伸ばすことができた、いいラウンドだった」

 ―苦しかった期間を振り返り。

 「もっとつらい時期が続くんじゃないかとか、こうやって優勝争いすることも当時の自分としては信じられない。自分を信じてやり続けられたことが結果につながってくれた。クラブを握りたくない時期もあったが、支えてくれた両親だったり、スポンサーさんの方々だったり、すばらしい環境でプレーさせてもらえた」

 ―一番つらかった時期。

 「開幕前のオフの期間は先が見えない感覚で何をしてもうまくいかないことが多くて。実際(今季)開幕して思うような結果が出ず、夏場までは調子を戻したいという気持ちがあったけど、思っているよりも悪い期間が長かった」

 ―師匠である尾崎将司さんの言葉などは。

 「オフの期間ずっと(千葉にあるジャンボ邸で)練習をさせていただいて、先日行った時も『たいしたスコア出してないな』と言われたので、気を引き締めて頑張らないといけないと思った。気にかけてショットも見てくださり、『それが打てたら大丈夫だ』と言葉をいただいて、そういう言葉が自信につながった」

 ―スランプの間は?

 「そっとして見てくださった感覚の方が強い。私が自分で考えすぎてしまうので、(ジャンボさんは)あまり何かを言うというよりは、ずっと見守ってくださった感じ」

 ―支えになった身近な人たちの言葉は。

 「一番近くで見てくれていた母は『大丈夫だよ』とずっと言ってくれた。そんな言葉がなかったら、これだけ頑張ってこられなかった。その一言が大きかった」

 ―今回の優勝で自信に。

 「しっかり最終日も伸ばすことができて、安定したプレーもできていた。すごく自信につながる3日間だった」

 ―今後への意気込み。

 「しっかり来週に向けて気持ちを切り替えて、また練習していきたい。Qスクール(米ツアー最終予選会、30日から)も近づいているので、しっかり調整したい」

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