松山英樹、14年優勝も4年ぶり日本ツアーで「もう一回勝ちたい」…あすからダンロップフェニックス


記者会見で笑顔を見せる松山英樹(カメラ・渡辺 了文)

記者会見で笑顔を見せる松山英樹(カメラ・渡辺 了文)

 男子プロゴルフツアーのダンロップフェニックスは16日から4日間、宮崎・フェニックスCC(7042ヤード、パー71)で行われる。4年ぶりの日本ツアー出場となる2014年大会覇者の松山英樹(31)=LEXUS=が14日、会場で会見。節目の50回大会へ「勝ちたい」と熱い思いをたぎらせた。予選ラウンドは今年の全米オープンを制したウィンダム・クラーク、全米プロ選手権優勝のブルックス・ケプカ(ともに米国)と同組に入った。

 4年ぶりに帰ってきたフェニックスCC。ラウンドを終えて会見場に入った松山は、明るいオーラを発していた。「9年前に優勝したし、もう一回勝ちたいと思っている試合。日本ツアーも4年ぶりなので勝ちたい」。勝利へのこだわりを、何度も繰り返し口にした。

 1か月前の米ツアー、ZOZOチャンピオンシップ(千葉)は51位に終わった。「やさぐれていた」と苦笑いで明かした。日本に残り調整を続けたが、大会後の10日間は風邪で体調を崩した。「練習も最初の方は全然できていなかったが、少しずついい状態になりそうな部分もある。今の方が不安はあるけど、今の方が良くなるんじゃないかなっていう期待感はある」。独特の言い回しで、復調を予感させた。

 過去の複数回優勝はタイガー・ウッズ(04、05年)、トム・ワトソン(1980、97年)ら世界的なレジェンドが名を連ねる。「これまでの歴史を見てもすごい選手が出て優勝している。もう一回、そこに名前を刻みたいと思っているし、スポンサーをしていただいている大会なので、日頃の恩返しという意味でも頑張りたい」。主催の住友ゴム工業(ダンロップ)と契約を結ぶホストプロとして、第50回大会の節目へ自然と力が入る。

 この日は午前8時8分から東北福祉大の後輩の比嘉一貴、杉原大河、竹安俊也と練習ラウンド。リラックスムードで1番から9ホールを終えた。「昨日はチキン南蛮を食べました」と宮崎名物に舌鼓を打つことも忘れない。「しっかりといいプレーをすれば上位にはいると思うので、それに向けて準備をして、日曜日にいい思いをできるようにしたい」。最終日まで、記念大会の主役を張る。(高木 恵)

 ◆松山に聞く

 ―昨日、今日と練習ラウンドを終えて。

 「コースのコンディションはグリーンも速くなってきているし、いい状態かなと思う。自分の状態は…うーん…分からないです、はい(笑い)」

 ―今日の練習ではどこを重点的に?

 「グリーン周りとティーショットが大事になると思うので、そこらへんを重点的にやっていた」

 ―ZOZOの後はどういう練習を?

 「何がいけなかったのかを冷静に考えて、それをどういうふうにしていけば良くなるのかを考えてきたが、ちょっとずつ良くなったなと思えば悪くなったりしている。試合になってみて今やっていることが正しいかどうかをしっかりと早めに見極めて、次に切り替えていかないと。間違っていなければ、そのまま日曜日まで続ければいいし…という感じ」

 ◆松山英樹の2014年大会 第1ラウンド(R)は、3アンダー68で首位に4打差の11位スタート。第2Rで1イーグル、6バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア64をたたき出し単独首位に浮上。第3Rは67をマークし、2位のジョーダン・スピース(米国)との差を2打に広げた。70と伸び悩んだ最終日だったが17、18番の連続バーディーで15アンダーとし、63で回った岩田寛と並んで、プレーオフを1ホール目のパーで制した。大会日本人初のホストプロ優勝だった。

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