杉浦悠太プロデビュー戦「目標は優勝」 アマVからの2週連続へ 23日からカシオワールドオープン


今週はプロとして優勝を目指す杉浦悠太

今週はプロとして優勝を目指す杉浦悠太

◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 練習日(21日、高知・Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72)

 前週のダンロップフェニックスで史上7人目のアマチュア優勝を果たして即プロ転向した杉浦悠太(日大)が21日、18ホールの練習ラウンドを行った。2日後に幕が開けるプロ初戦へ「優勝を目指して頑張りたい」と意気込んだ。

 突如決まった日本シリーズJTカップまでのツアー2戦だったが、スケジュール変更にも柔軟に対応。20日に宮崎から高知入りし、疲労回復に努めた。「今日会場に来た時に、本当にたくさんのプロやキャディーの方に『おめでとう』って言ってもらえて、優勝したんだなという実感が湧いてきた」と元気いっぱい。

 歴史的1勝の自分へのご褒美は特にないという。「優勝の副賞がもう、十分な自分へのプレゼントになった」。高級車のメルセデスベンツと宮崎牛1頭分に、満たされた様子だった。祝福のラインやインスタグラムのダイレクトメールは100通以上届いたが、すべてに返信済みという行いにも、誠実な人柄がにじみ出る。

 予選ラウンドは賞金ランクトップの中島啓太、河本力と同組に入った。BMWツアー選手権森ビルカップでも2人と回った。「本当に優しくアマチュアで出ている間とかも優しくしてくれて、練習ラウンドとかも一緒にしてくれた先輩たちなので本当に楽しみ」と笑顔を見せた。

 カシオワールドオープンは高校時代に2度出場し、2017年は59位、18年は49位だった。この日のラウンドで第2打の残り距離が20ヤード近く短くなっていることを体感し「高校のときより飛距離が伸びたなあ」と実感。コースで「プロ」と声をかけられることにまだ慣れてはいないが、意識は芽生えつつある。「プロとしても活躍していかなきゃいけない。目標は優勝」と繰り返した。(高木 恵)

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