山下美夢有がツアー6人目&最年少の連続女王 最終戦優勝で決める「また来年に向けて日々頑張りたい」


優勝しフラワーシャワーを浴びる山下美夢有。2年連続年間女王に輝いた(カメラ・渡辺 了文)

優勝しフラワーシャワーを浴びる山下美夢有。2年連続年間女王に輝いた(カメラ・渡辺 了文)

◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 最終日(26日、宮崎・宮崎CC=6497ヤード、パー72)

 単独首位で出た山下美夢有(みゆう)=加賀電子=が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算10アンダーで優勝した。優勝スピーチでは「今年は前半で4勝することができたのですが、後半戦ではなかなか私らしいプレーができず、悩むときもありました。いつも支えてくださるスポンサーの皆さま、ファンの皆さまの応援のおかげで、今年最後のリコー杯で優勝することができて、とてもうれしいです。また来年に向けて日々頑張りたいと思っています」と語った。

 1988年のツアー制施行後で、2015、16年のイ・ボミ(韓国)以来6人目&最年少(22歳116日)での2年連続年間女王に輝いた。

 今季は4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンで初優勝。5月にはブリヂストンレディス、リゾートトラストレディスで史上初の2週連続4日間大会Vを達成。6月はニチレイレディスを制した。

 海外メジャーには3試合に出場した。だが、全米女子オープン(7月)で予選落ち。8月のAIG全英女子オープンの21位が最高と満足な結果を残せなかった。今大会前には「今年は学ぶことが多かった一年。海外メジャーで自分らしいプレーができなかったことがすごく悔しかった」と振り返った。

 英国からの帰国後には体調を崩し、8月のCATレディースで棄権、ニトリレディスを欠場とメルセデス・ポイント争いにも影響した。秋からは体調とショット面では本来の調子を取り戻した。パッティングの不調こそあったものの、10月末の樋口久子・三菱電機レディスで今季5度目の2位となり、夏場以来2か月半ぶりにトップに返り咲いた。

 予選落ちはなく、前週までのトップ10の回数19回は全体1位と抜群の安定感が光った。「最終戦なので、自分らしいプレーで精いっぱい頑張りたい」。頂点への重圧を感じさせない、堂々としたプレーで2年連続女王の偉業を成し遂げた。

 ◆山下 美夢有(やました・みゆう)2001年8月2日、大阪・寝屋川市生まれ。22歳。5歳から父の影響でゴルフを始める。大阪桐蔭高3年時の19年に全国高校ゴルフ選手権で優勝。同年11月のプロテストに合格し、21年4月のKKT杯バンテリンレディスで初優勝。昨年5月のワールドレディスサロンパスカップでメジャー初優勝。昨季は21歳103日のツアー史上最年少で年間女王に輝く。ツアー通算11勝。150センチ、52キロ。家族は両親と弟、妹。

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