山下美夢有の連続女王に諸見里しのぶさん「昨年は勢い、今年は粘り強さ」…伸びしろ多い22歳「山下時代」続くか


優勝カップとリコーカップを手に記念撮影を行う山下美夢有(カメラ・渡辺 了文)

優勝カップとリコーカップを手に記念撮影を行う山下美夢有(カメラ・渡辺 了文)

◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 最終日(26日、宮崎・宮崎CC=6497ヤード、パー72)

 山下美夢有(みゆう、22)=加賀電子=が2打差首位から4バーディー、2ボギーの70で回り、通算10アンダーで逃げ切って2位に3打差の完勝。大会4人目の連覇で1988年のツアー制施行後、6人目&最年少での2年連続女王を手にし、「山下時代」の到来を印象づけた。ともに史上初の2年連続賞金2億円突破&平均ストローク60台で、ド派手に締めくくった。来季は、海外メジャーでの活躍と出場圏内にいるパリ五輪出場を目標に掲げた。

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 今大会の山下選手は今季を象徴するかのようでした。年間女王にふさわしい強いゴルフを見せてくれました。ティーショットが左右にブレる場面もあり、得意のショットは決して本調子ではなかったです。女王争いの極限の重圧の中、第3R、最終Rとも前半、スコアを落としても後半、修正してアンダーパーで回ってきたのがさすがでした。

 昨年は勢い、今年は粘り強さの女王でした。体もトレーニングで一回り大きくなり、年間を通じた安定感が増しました。主要5部門でランク1位。32戦20度のトップ10とどんなコースにも適応していました。なかでも、今季は50~100ヤード以内の精度が上がりパーセーブ率、リカバリー率が光りました。精神的にも強く、コースごとのマネジメントも徹底され、スコアをまとめる底力がありました。

 五輪は選手にとって大きなイベント。22歳でまだまだ伸びしろも多く、来年も「山下時代」が続く可能性は十分にあると思います。(女子プロゴルファー・諸見里しのぶ)

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