金谷拓実、初Vで念願欧州ツアー切符だ…賞金ランク3位以内死守へ「最後はいい締めくくりができるように」


18番でグリーンの感触を確かめる金谷(カメラ・岡野 将大)

18番でグリーンの感触を確かめる金谷(カメラ・岡野 将大)

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 指定練習日(28日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 男子ゴルフの金谷拓実(25)=Yogibo=が、賞金ランク3位以内が獲得する来季欧州ツアー出場権をかけ、日本シリーズJTカップ(30日開幕)初Vを狙う。現在同2位で、会場で調整した28日、「先週で(賞金王争いは)終わってしまったけど、最終戦までしっかりやりきりたい。自分らしいプレーを続けて、最後はいい締めくくりができるように」と2年ぶり3度目の出場で、大会初制覇に照準を定めた。

 先週のカシオワールドオープンは、最終日を首位で出ながら7位に終わり、中島との賞金王争いに敗れた。終戦から2日たったこの日は、10番からハーフラウンドを回り、最終18番では前にいた中島とグリーン付近で合流。「『おめでとう』と伝えた。何回も言われて、向こうもしんどいとは思うんですけど(笑い)」と笑顔で声をかけた。

 表情こそ明るい金谷だが、まだ吹っ切れてはいないようだ。「プレッシャーも感じ、自分に対して厳しくやってきていたが(賞金王消滅で)その辺が終わってしまい、今まで張り詰めていたものもなくなってしまった」。“大魚”を逃したショックは尾を引いている。

 ただ、このままズルズルいくと、大事な切符も手放してしまう。賞金ランク3位以内を守れば、来季の欧州ツアーの出場権を得られる。海外志向の強い金谷は、特に欧州でのプレーに高い意欲を持つ。今大会は20年5位、21年3位と相性もよく「下りと横のラインは特に難しいパッティングになるので、上りにつけてからバーディーを狙うプレーが大事」とイメージを膨らませる。「それ(欧州ツアー出場権獲得)を目指してやってきたので、最後までしっかりやれば結果もついてくる。とにかく優勝目指して頑張ります」。気持ちを奮い立たせ、王者の中の王者に輝く。(瀬川 楓花)

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