鍋谷太一、日本人初の初優勝から2戦連続Vへ2差3位発進 憧れ石川遼と同組に「5ホールは緊張が取れなかった」


初日を3位につけた鍋谷(カメラ・竜田 卓)

初日を3位につけた鍋谷(カメラ・竜田 卓)

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 第1日(30日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 2週連続優勝を狙う鍋谷太一(27)=国際スポーツ振興協会=が5バーディー、ボギーなしの65で回り、5アンダーで2打差3位と好発進した。名物の難関18番パー3でも、約1メートル半の上りパーパットを決めた。「内心は弱いかな、うわーと思ったけど(入って)やったーって。初日は思ったより良いスコアでビックリ」と陽気な関西人は喜んだ。

 初出場の初日に通算18勝の人気者・石川と同組に入った。プライベートでもコースを回る仲。「憧れの人。5ホールは緊張が取れなかった」と異変を感じたというが3、4番で2メートル半を決める連続バーディーで流れに乗った。起伏の激しいグリーンが多い難コースで、この日最少の22パット。ツアー自己最少65で石川より上位で終えた。大会2勝の石川に「若くしてプロになり苦難を乗り越えた楽しみな選手」と称賛された。

 12年に16歳でプロ転向し、プロ12年目で前週のカシオワールドオープンで初優勝を飾った。詳細な記録が残る85年以降で、日本人が成し遂げたことがない初優勝からの2戦連続Vに挑む。前週Vの記事が、賞金王となった中島よりも小さかったこともモチベーションだ。「僕の優勝より賞金王はすごいんで。逆に今週優勝したら(記事は)大きくなるかな」と“紙面ジャック”を誓った。(宮下 京香)

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