稲見萌寧が渡米 米ツアーデビューへ「行ってきまーす!」…18日初戦「ゴルフのスキルやレベルを上げたい」


渡米前に羽田空港で取材に応じた稲見萌寧

渡米前に羽田空港で取材に応じた稲見萌寧

 女子ゴルフで2020―21年シーズンの賞金女王で通算13勝の稲見萌寧(Rakuten)が13日、羽田空港発の航空機で米ツアーメンバーとしてのデビュー戦に向け渡米。出発前に取材に応じた。

 昨年11月のTOTOジャパンクラシックで優勝し、米ツアー行きを決めた稲見は「行ってきまーす! 普通にこぐちゃん(帯同するスタッフでパットコーチの小暮広海さん)と旅行する気分。楽しみです」とワクワクした表情を浮かべた。

 今回は、初戦の今季ツアー開幕戦ヒルトン・グランドバケーションズ・チャンピオンズ(18~21日)、2戦目のドライブオン選手権(25~28日、ともにフロリダ州)の2試合に出場する。短いオフ期間の調整を振り返り「いつも(シーズン中も)基本オフはないので、あまり変わったことはない。ショートゲームもちょこちょこはやっているけど、現地で、もっと芝の上から練習できればいい」と話した。

 現地での楽しみについて聞かれると「有名どころに行ってみたいとか、興味はある。(フロリダだと)ユニバーサルスタジオかディズニーか、どっちかは。3時間くらいでいいので(笑い)」と見据えた。長距離移動が増えることになるが、「(その分)体のケアやトレーニングの時間も増えると思う。(移動中に見る)ディズニープラスをたくさんダウンロードしました。プリンセス系やアニメ系もやっている。ネットフリックスも入っているんで」と笑顔で語った。

 今月2試合に出場した後は一時帰国し、アジアシリーズが控える。日本ツアー初戦は4月下旬のパナソニックレディース(26~28日)となる見込みで、国内では7~9試合の出場予定だという。「日本のシードは取りたい」とも話した。

 米1年目に向け「どこまでできるんだろうな。海外は力試しというか、自分のゴルフのスキルやレベルを上げにいく感覚でいる。もちろん成績も大事だけど、世界のトップと何が違うか、何が必要なのかがもっと明確になると思っている」と表情を引き締めた。

 現在世界ランクは73位で日本勢13番手。ポイントの高い米ツアー参戦により、今夏のパリ五輪への2大会連続出場もあきらめてはいない。21年東京大会の銀メダリストは「TOTOの優勝で最後の望みをつないだ。前回出場できた時も、こんな感じで(21年開幕前は63位から)勝ちまくらないと追い上げがきかない感じだった。今回は海外で戦える。チャンスはゼロではない。出られたらいいなというくらいの気持ち」と心境を明かした。

 日本のファンへ「とりあえず楽しんで、元気な姿を映像を通じてみなさんにお見せできるように」と意気込んだ。

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