中島啓太が欧州初戦で4位 出遅れから巻き返すも「悔しいという思いの方が強い」


中島啓太

中島啓太

◆欧州男子プロゴルフツアー ラスアルハイマ選手権 最終日(28日、アラブ首長国連邦ハムラGC=7410ヤード、パー72)

 昨季の日本ツアー賞金王で15位で出た中島啓太が8バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67をマークし、通算17アンダーで4位に入った。川村昌弘は1オーバーの78位。トールビョルン・オルセン(デンマーク)が27アンダーで優勝した。

 今季は欧州ツアー(DPワールドツアー)を主戦場にする中島は初日を86位と出遅れながら、2日目以降は66、66、67と好スコアを並べ、自身初戦で上位フィニッシュ。ホールアウト後に「DPワールドツアー初戦だからといって何か特別なことがあったわけでもなく、1試合として臨むことができた。優勝を狙っていくなかで初日のスコアは悔しい。悔しいという思いの方が強い」と口にした。

 7番パー3で10メートルをねじ込むと、8番パー5でも伸ばし、9番では3メートルを決めて3連続バーディーをもぎ取り折り返した。10番でティーショットを池に入れてダブルボギーを喫したが、直後の11番から連続バーディーを奪い「あそこで取り返せたのはかなり良かった」。11番パー3は強い向かい風が吹く難しい状況ながら、6アイアンでの「いいショット」で5メートルにつけて決めきり悪い流れを断つと、12番は残り150ヤードの第2打を46度で4メートルに運び沈めた。

 ショットは本調子とは言えないなかで、スコアを作った。「アイアンも左からの風でボールをコントロールできなかったり、右からの風は本来得意で風に乗せて打ちたい所を、今は自信がないから風にぶつけて打ったりとか。ちょっと逃げながらやっていた」と振り返った4日間。「予選を通れて良かったという安心感と、単独4位になるチャンスはあったと思うので、そこはちょっと悔しい」と繰り返した。

 新たなステージで、まずは1試合を終えた。悔しさとともに抱いたのは高揚感だった。「選手のレベルは高いと思う。どれだけ伸ばしてもなかなか順位が上がらないところはすごくワクワクするし、楽しい」。バーレーン選手権(2月1~4日)、カタール・マスターズ(8~11日)と戦いは続く。「ショットが悪い中でも戦えたという自信は少しある。ショットはだんだん良くなっていると思う。たくさん練習をして優勝争いをできたらと思う」と次戦へ気持ちを向けた。

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