「ゴルフ天才少女」須藤弥勒がドラコン初参戦 「3年以内に280ヤード、5年以内に300ヤード」


飛距離を競うドラコン大会出場を決めた須藤弥勒(左)。ドラコンプロ松本一誠の指導を受けて急成長中(提供写真)

飛距離を競うドラコン大会出場を決めた須藤弥勒(左)。ドラコンプロ松本一誠の指導を受けて急成長中(提供写真)

 史上初めてジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇し「ゴルフ天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(12)=ゴルフ5/太陽自動車=が、日本プロドラコン協会(JPDA)が主催するアマチュアドラコン岡山大会(3月30日)に初出場することが19日、分かった。

 今年の8月6日に13歳となる弥勒は、日本女子プロゴルフツアーが定める出場可能な年齢に達する。8月以降のツアーデビューに備え、飛距離アップを図るためにドラコン(ドライビングコンテスト)参戦を決めた。「ドラコンで腕を磨いて、今年8月以降の日本女子プロツアーでも戦える飛距離を身につけたい」と弥勒は意欲的に話した。

 複数の団体が飛距離を競うドラコン大会を主催している中、弥勒はJPDAが運営する大会に出場する。JPDAの競技ルールは「1対1の対決で、1ラウンドを3打とし、グリッド(フェアウェー幅)を捉えた最長飛距離がそのラウンドの記録。全ラウンドの最長飛距離を足した合計飛距離で勝敗が決定する」とされている。弥勒の父・憲一さん(50)は「JPDAは『ゴルフに通用するドラコン』をモットーにしています。6回打つドラコン競技が多い中、JPDAは3打だけ。より実践に近いので、8月以降の日本女子プロツアーに向けて、いい準備になると思います」と説明した。

 弥勒は定期的に、最長429ヤードを誇るドラコンプロの松本一誠(31)の指導を受けて、着実に飛距離を伸ばしている。「ドラコン王子」の異名を持つ松本は「弥勒選手は3年以内に280ヤード、5年以内に300ヤードを飛ばす可能性があります」と、その潜在能力を高く評価した。

 弥勒は得意のパットに磨きをかけるために2021年からプロパッティングツアーにアマチュアとして参戦。昨シーズンは念願の初勝利を含めて2勝を挙げた。今年はプロパッティングツアーにも参戦しながら、4~5戦のドラコン競技にも参加する予定。「得意なパットはさらにうまくなって、飛距離はどんどん伸ばしたい。将来は、松本プロが言ってくれている通り、300ヤードくらい飛ばしたいです!」と弥勒は、ぶっ飛んだ抱負を明かした。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。12歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ13社・団体と推定総額3億6000万円のスポンサー契約を締結。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

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