男子ゴルフで国内ツアー通算1勝の大西魁斗(かいと、ZOZO)が23日、千葉市内にある「ZOZOの広場」で行われたジュニアゴルフレッスン会に参加した。屋内で子どもたちと触れ合った米国育ちの25歳は「日本ではこういった機会が初めてなので、新鮮な気持ちでできました。皆さんいろんなきっかけがあるので、こういった場所で楽しんでもらい、これからゴルフをやってもらう子が増えたらいい」と笑顔で感想を語った。
昨年は米下部のコーンフェリーツアーで戦い、22試合に出場。ポイントランクは100位だった。今季はすでに3試合に出場し、トップ10入り(8位)が1度ある。次週、日本ツアー開幕戦・東建ホームメイトカップ(28日開幕・三重)後は、再びコーンフェリーツアーに戻って戦う予定となっている。
昨年1年間の経験を「いろんな国にも行って、当然(ツアーの)レベルも高い。自分に足りないところも分かったので、オフに練習して、新たな気持ちで今季を迎えている。少しずつ前進していければ、もっとうまくなる」と振り返る。オフの期間はトレーニングや、安定性を求めてスイングの修正を行い「どれくらいオフシーズンのことが生きるか、日本の開幕戦もとても楽しみ」と心待ちにした。
中南米など異国の環境を転戦し、たくましくなったという。「水道水を気にするとか、野菜を食べられるかとか。今年はこの国がどうか、と分かった上でいけるので」と2年目の利点を強調した。食中毒に見舞われたり、暑さ、標高の違いなど「環境が違いすぎる」としながら「世界で通用するためには、いろんなところでいろんな経験をしないといけない」とコース内外でのタフさも増しているようだ。
同ツアーで上位30人に入れば、翌年の米ツアーの出場権が得られる。「目標は来年のPGAツアーカードを取ることですが、それよりも自分の体調(の管理)や、けがをせずに、少しでも去年より今年うまくなっていれば。結果はあまり気にせず、できることだけを精いっぱい考えてやっていきたい」と足元を見つめていた。