YouTubeのネタ集め生きた 52歳・横田真一1差4位発進「ゴルフは50歳過ぎたら道具」


18番、横田真一はパーセーブしてギャラリーの声援に応える(カメラ・谷口 健二)

18番、横田真一はパーセーブしてギャラリーの声援に応える(カメラ・谷口 健二)

◆男子プロゴルフツアー 関西オープン 第1日(16日、滋賀・名神八日市CC=6869ヤード、パー70)

 今季レギュラーツアー初参戦の52歳・横田真一(ELPA)が4バーディー、1ボギーの3アンダー67をマークし、トップと1打差の4位スタート。好調の要因は「YouTube」と明かした。登録者数19・8万人を誇る「横田真一チャンネル」のネタ集めが、自身のゴルフに生きている。ツアー未勝利でプロ4戦目の新村駿(23)=フリー=が66で回り首位発進。下部ツアーの出場権すらないQTランク288位から下克上Vを狙う。

 会心の18ホールだった。52歳の横田の顔に、自然と笑みが広がった。「我ながら完璧。パットも入ったし、ショットもミスがほとんどなかった」。4、5番と連続バーディーで波に乗った。

 YouTubeのネタ集めが、自身のゴルフに生きている。「配信するためにいろんなシャフトを打ちまくるし、この間も全メーカーのボールをテストした」。毎週「ゴルフ5」に足を運び、中古クラブをチェックする。用具ネタは視聴回数が伸びるが「僕のレッスンは伸びない。それだけは悲しい」と自虐的に言った。

 こだわってきたクラブの重さやシャフトの硬さがあったが、ダフったり振り遅れることが増えた。「最初は疲れているのかなと。そしたら1、2年ずっと疲れていた。疲れじゃなくて衰えなんだなと」。知命を迎え、易しいスペックを受け入れられるようにもなり「ゴルフは50歳過ぎたら道具」と断言する。

 片山晋呉を賞金王に導いた谷将貴氏に、昨秋から指導を受けている。「人生初のコーチ。ガラッと変わった」と、ここに来て再び成長を実感している。「一日でもこの感じにしがみつけるように、落っこちないように」。2年ぶりの予選突破どころか、上位進出が見えてきた。(高木 恵)

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