◆女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 AIG全英女子オープン 最終日(2日、英ロイヤルリザム&セントアンズGC=6601ヤード、パー71)
女子ゴルフの桑木志帆(23)=大和ハウス工業=が、海外メジャーのAIG全英女子オープンで初優勝した。桑木の恩師で岡山理大付高ゴルフ部の山岸優子監督(43)が3日、スポーツ報知の取材に応じ、まな弟子の快挙を祝福。高校時代に何度も見た悔し涙や努力を重ねる姿、おっちょこちょいな素顔などを明かし「女子ゴルフ界を引っ張る選手になってほしい」と飛躍を期待した。
山岸監督は桑木の快挙を、日本で寝不足になりながら見守った。「うれしい。6月に5勝目を挙げた宮里藍サントリーレディスの時から、やたらと落ち着いたなと思っていた。ひょっとしてとは思っていたけど、まさか優勝とはという感じ。最近は笑顔も多く、何となく勝つ選⼿の放つオーラを感じた」とうなった。
小・中学時代に何度もジュニア大会を制覇。岡山理大付高でも平均250ヤードの飛距離を武器に優勝を重ねた。同監督は「練習が好きで、努⼒するのは上⼿い。プロテスト前は苦手なパターを8時間も練習したり、本当にずっと打っていたと聞いた。練習に対してストイック。野球やサッカーなども得意で、運動神経がすごく良い」と語った。
同校はゴルフはもちろん、寮での生活面の指導を徹底。「時間を守る、洗濯や食事をちゃんとする。勝負するのだから、しっかり掃除しなさいと言ってきた」。人間的な成長を実感した一方、桑木のおっちょこちょいな一面が忘れられない。高卒前の冬、海沿いの渋川公園の砂浜で走り込む恒例の練習。「終わった、青春だね~と話していたら、志帆がいなくなった。滑ってコケてました。笑い転げましたね」と振り返る。
天真らんまんで明るい性格だが「悔し泣きをたくさん見てきた」。新型コロナ禍で延期されたプロテストを翌月に控えた21年5月の中国女子アマ。日本女子アマの出場権を得る上位9枠に入れず「人目もはばからずに泣き崩れて『ゴルフをやめたい』と言っていた」と明かす。「もう1回イチから、腐らず頑張ろう」とゲキを飛ばされ、プロテストは一発合格。「泣くと強くなるタイプ」と評した。
泣き虫だった教え子が海外メジャーを制覇。「⾔葉にならない。良かったなという安⼼感と、また違うプレッシャーになるという⼼配がある。親⼼ですね」と山岸監督。今後に向け「女子プロと言えば、世代は変われど、宮⾥藍さんの名前が挙がる。桑木もゴルフ界を引っ張っていく選手になってほしい」と期待を寄せた。(星野 浩司)

