◆全日本クラブチャンピオンズ「第63回報知アマゴルフ選手権」第1日目(2日・三木ゴルフ倶楽部)
女子プロゴルファー“岩井ツインズ”の明愛(あきえ、21)、千怜(ちさと、21)の弟、岩井光太(19)=23年度関東アマ優勝=が2アンダー、70の2位と好発進した。千怜からの激励電話に発奮した。寺口真一郎(49)=関西GC=が69で回って1打差の単独首位。ジョシュア・ハヤシダ(20)=第62回大会優勝=は、74で11位で滑り出した。
岩井が「キーポイントだった」と振り返るのは12番ホールだ。難しいスライスの下り3メートルを読み切り、バーディーパットを沈めた。その後、16番でボギーを記録したものの、12番ホール以降で2バーディーを奪うなど勢いに乗った。6バーディー、4ボギーの2位で好スタートを切った。
姉から最高の激励を受けた。「昨日も千怜と電話で『頑張れ』と言ってもらいました」。小学時代から登り棒やランニングを共にし、常に姉2人と競い合ってきた。「やっぱり負けたくない」と本心をのぞかせるが、今は「自分のペースで、いつか追い抜けたら」と、あくまで目の前の一打に全力を注ぐ。
ゴルフで一番好きな瞬間は「優勝のパットを決めた時」と話す岩井。「もったいないプレーがあったので」と試合後も練習に取り組む姿があった。最終日の歓喜のパットを迎えるため、丁寧に積み重ねていく。(森口 登生)