◆女子プロゴルフツアー CATレディース 最終日(18日、神奈川・大箱根CC=6652ヤード、パー72)
単独首位から出た川崎春花(村田製作所)が逃げ切りでツアー通算5勝目を手にした。7月のミネベアミツミレディス、大東建託・いい部屋ネットレディスに続く今季3勝目となった。
台風7号が接近する中行われた第1ラウンド(R)は5バーディー、1ボギーの68で回り、自身初の単独首位発進を決めた。第2Rは好調のパットと2度のチップインバーディーでスコアメイク。8バーディー、1ボギーで出場選手最少の65マークし、後続との差を3打に広げた。
最終Rは1番パー5で第2打をカラーに乗せ、2パットのバーディー発進。2番は3パットのボギーとしたが、6番でピン左手前3メートルを沈めた。9番パー5では第3打をピン左1メートルにつけて、4打差でハーフターンした。13番は第2打をグリーン右手前のラフに外し、アプローチは4メートルショート。大きなピンチを迎えたが、これをねじ込んで切り抜けた。その後もリードを守り切り、自身初の完全優勝を挙げた。
16日午後6時頃には次週開催の今季メジャー最終戦、AIG全英女子オープン(22日開幕、セントアンドリュース)に2年連続2度目の出場が決まった。「一瞬悩んだが、気持ちは行きたかった」とすぐにエントリーも済ませた。荷物は京都の自宅にいる父が持ってきてくれることとなった。「たまに食べたら幸せを感じる」というカップラーメンもリクエスト。開催コースはゴルフの聖地。「セントアンドリュースは行ってみたかったところなので、資格が下りてきてくれてすごいラッキー」と心待ちにしている。
ルーキーイヤーの2022年、メジャーの日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で初優勝を挙げ、年間2勝をマーク。だが、昨年は腰の痛みなどから思うようなスイングができない時期が続き、未勝利に終わった。メルセデス・ランク48位と苦しいシーズンを送った。今季は7月に2戦連続優勝を挙げていたが、その後は2週連続予選落ち。今週はパッティングの状態が上向きで高速グリーンに対応。大きな弾みをつけて憧れの地へ臨むこととなった。
川崎春花(優勝インタビューで)「予選落ちしていた間もゴルフの調子はそんなに悪くなく、パターが入ってくれなかった。今週は(2日目のチップインなど)ラッキーがあったので、優勝につながった。今日は、後半に入ってバーディーがあまり取れず、ボギーもきてしまった。まだまだ頑張らないといけないと思うけど、その中でも落ち着いてプレーできたのは良かった。(今後の目標は)あまり立てていない。目の前の一打に集中することが課題なので、その結果が優勝につながってくれたらいい。(会場のファンに向けて)応援ありがとうございました。皆さんの応援がすごい力になりました。また優勝できるように頑張ります」