涙の日本シリーズ制覇から1年…蝉川泰果、ジャンボ超えの最年少連覇「チャンスあるなら狙っていきたい」


23年、日本シリーズJTカップで優勝した蝉川

23年、日本シリーズJTカップで優勝した蝉川

◆3年連続3度目出場  蝉川泰果 (23)=アース製薬= 23年日本シリーズJTカ ップ優勝

 2024年シーズンの国内男子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップは28日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCC(7002ヤード、パー70)で開かれる。今季のツアー優勝者をはじめ、賞金ランク上位者ら総勢30人が出場。スポーツ報知では「王者たちの流儀」と題した連載で出場予定の8選手を紹介する。第5回は蝉川泰果。

 涙の日本シリーズ制覇から約1年。今季はトップ10入り5度も、1勝が遠く苦しい時期を送っている。それでも「踏ん張れる力を、このタイミングでもっとつけていきたい。残り試合でうまくいけば、逆に今年は良かったと思えるので、優勝できるように頑張りたい」。前週のダンロップフェニックスは6位と状態は上向きだ。

 大会期間中にも多くの関係者が「練習しすぎ」と話すほど、熱意が強い。「ゴルフして、トレーニングして、寝るだけでも必死」と四六時中ゴルフ中心の生活を送っている。そんな23歳もオフにはボウリングや、カラオケでつかの間の息抜きを楽しむという。カラオケのおはこは秘密だというが、好きなジャンルはヒップホップ。入場テーマ曲を設定できる8月のSansan・KBCオーガスタではラッパー・guca owlの「High wall」を選択した。

 昨年の日本シリーズは史上最年少で優勝。今年は1971、72年の尾崎将司(当時25歳)を抜く23歳325日での大会史上最年少連覇に挑む。「意識はないですけど、そういう記録がチャンスあるなら狙っていきたい」とノリノリ。快挙達成へ意欲を見せた。今月3日には自身のSNSで、タレントの久保葵(27)との結婚を発表。会場に足を運び、サポートしてくれる愛妻のためにも、最終戦を勝利で締めくくる。(富張 萌黄)

 ◆蝉川 泰果(せみかわ・たいが)2001年1月11日、兵庫・加東市生まれ。23歳。1歳からゴルフを始め、大阪・興国高2年時に関西ジュニア、3年時に国体優勝。22年度アマチュア日本代表。東北福祉大4年時の22年9月のパナソニックオープンで初優勝し、同10月の日本オープンで史上初のアマ2勝目。同11月にプロデビュー。昨年4月、関西オープンでプロ初優勝を挙げ、賞金ランク2位。今年11月にタレントの久保葵と結婚を発表。175センチ、77キロ。

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