飛ばし屋・河本力「心強い」復活Vの姉・結がキャディー 19年に姉の初優勝をサポート


今大会キャディーを務めるプロゴルファーの姉・河本結(左)と練習ラウンドした河本力(カメラ・今西 淳) 

今大会キャディーを務めるプロゴルファーの姉・河本結(左)と練習ラウンドした河本力(カメラ・今西 淳) 

◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 指定練習日(26日、東京よみうりCC=7002ヤード、パー70)

 賞金ランク24位で2年ぶりの出場となる飛ばし屋・河本力(りき、大和証券)は、女子でツアー通算2勝の姉・結とともに18ホールの練習ラウンドで調整した。2019年に2歳上の姉・結のツアー初優勝時に力がキャディーを務めたが、力のプロの試合では初めて姉弟のタッグ。力は「ゴルフをする上で優秀な脳がもう1つあると考えると心強いな。一打、一打、ベストを尽くすことが目標です」と力を合わせて上を目指す。

 結は地元開催の大王製紙エリエールレディス(愛媛)、前週まではホステスプロとして最終戦のメジャー、JLPGAツアー選手権リコー杯(宮崎)に出場した。その足で東京よみうりCCに入り、練習ラウンドから献身サポート。ハードな日程の中だが、結の中では開幕前から頭にあり、夏頃に「だいぶ良くなっていたので、この大会が力のモチベーションになったらいいな」と買って出た。「私も勝たせてもらっているので、力になりたい」。男子プロのキャディーバッグは25キロほどの重さがあるという。担いでみたが「すげえ重い」と無理はせず、手押しカートで臨む予定だ。

 練習ラウンドではツアー屈指の高速グリーンを攻略すべく、2人で話し込む場面が多かった。基本的には2人でグリーンの傾斜を読み、結は「プレーヤーは力なので、基本的には力の決断を尊重します」と話し、力も「いいアドバイスをもらっているので、初日からいい状態に上げられるように頑張りたい」と見据えた。

 力は今季、ドライビングディスタンスは後続に大差をつける断トツ1位(319・25ヤード)を誇るが、勝利には手が届かず、もどかしいシーズンを過ごした。一方、結は8月のNEC軽井沢72で初優勝以来、5年ぶりの復活Vを果たした。メルセデス・ランクも7位に躍進し、4季ぶりのシードも獲得。力は「(姉の優勝が)めちゃくちゃうれしかった。(今季が)始まる前からやるんだろうなと思っていた。強い時の河本結に戻ったというか、成長していた」と一番近くで刺激を受ける飛ばし屋が、22年9月以来の勝利を目指す。

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